発砲した生徒死亡、ネットで予告? フィンランド2007年11月08日10時17分 フィンランドの首都ヘルシンキ郊外にあるヨケラ中等高等学校で8人が犠牲になった発砲事件を起こした男子生徒(18)が7日夜、死亡した。自身の頭を撃ち自殺を図った模様だ。インターネットを使って犯行を予告したとも見られる経緯は、米バージニア工科大での乱射事件との類似性から注目を集めており、銃規制をめぐる議論が広がりそうだ。
ロイター通信などによると、事件のさなかに生徒は「革命」「地獄だ」などと叫んで校内を回っていた。 警察や学校関係者は「普通の家庭に育った」「成績は平均より上。極端な政治思想に興味を示していた」と証言した。 ジュネーブ国際問題研究所によると、フィンランドは人口100人当たりの銃の所有が56丁。銃所有率は米国、イエメンに次ぐ世界3位。 フィンランドでは、15歳以上で射撃クラブへの加盟などの理由があれば銃保有の許可が得られるといい、男子生徒も10月にこうした形でピストルを入手したという。 欧州連合(EU)では、銃の保有年齢を18歳以上にする動きがあるのに対し、フィンランドからは反発する声が出ていた。バンハネン首相は犠牲者に弔意を示すとともに、「国民の銃に対する考えに大きな影響を与えるだろう」と述べた。今後、銃の規制を巡る論争が、フィンランドだけでなく他の欧州諸国にも広がる可能性がある。 PR情報国際
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