2007/11/8  10:16

OECD最貧国の日本の株式は買いか?  分類なし

日本株は買いか?
答え:私個人は分からない。

日本国内の株式投資については↓
山崎 元氏の楽天ブログの個人投資家ポートフォリオのリスク内訳の例
などを参照されたし。

今は日本株が理論上はかなり安くなり過ぎているので(PERから考えても、トピックスだけ見てもかなり割安です)、適当に選んでも、反対方向に動く株式をいくつか保有すれば、理論上は、それなりにリスク分散になると、山崎氏も指摘なさっております。

実際、トピックスだけでも、PERから考えても、トピックの適正水準1750円あたりをかなり割り込んでいる状態なので、今は、トピックスだけでも、理論上はもかなり割安になっているので、中長期では、お買い得といえばお買い得です。

ただ、『今の日本の政府が、どれだけ日本株式市場を守るつもりなのか?』、私個人はかなりいぶかしく感じています。
ただし、日本株式市場もとことん下がって、とことん円安になれば、今まで日本株式市場をパッシング(通り過ぎて)していた外国資本も、いずれは日本株式市場に参入して来るかも知れないから、ここらあたりの見極めになると、ほんと、とっても難しいです。
どこまで日本株式市場が下落して円安になって行くのか?
さらには、どの程度まで日本の株式市場がとことん下落したら、外資が日本の株式市場に再び参入してくるのか、私個人も予測不可です。
外資がどどどーーんと、日本に参入し始めて、これに円安が重なれば、外資の日本株式市場への参入が加速されるはずなのですが・・・。
80年代の日本株式市場は、『円高バブル』でしたが、グローバル経済が成立した21世紀では、外人による日本株式市場の買い漁りという『円安バブル』が一時的に起きる可能性は、まだ少しはあります。この外資の一時的な流れを『長期トレンド』と読み間違えてた個人投資家が、『貯蓄から投資へ』を合言葉に、日本株式市場にものすごい勢いで参入して来るかも知れない。こういった『間違った信号』『信号の読み間違い』による円安バブルこそが、もし起きるとすれば、21世紀の『円安バブル』の『正体』になると思います。
日本経済活性化のためにも、私個人も『円安バブル』をひそかに期待してしまうタイプではあります。

しかしながら、日本国内で再び『円安バブル』なんてものが、21世紀に継続的に起きる可能性があるのだろうか???
そもそも、日本国内の法体系そのものが、監督省庁の怠慢と責任逃れから、むやみに法や通達を乱発し過ぎたために、外人にとっては日本の法体系そのものが複雑怪奇過ぎて、外人の日本の株式市場への参入障壁そのものになっている現実がある。
外国資本の日本パッシング(通り過ぎ)は、永遠に続くと見るのが今のところ妥当な判断なのではないだろうか?
そさらに、昨今の日本経済の複合汚染的な政策ミス(迷走)を眺めていると、バブルが起きる前に、日本経済が致命的に沈没しはじめる可能性のほうが、高いのではないだろうか???

21世紀の日本経済は、うまく行っても、全体として、たいして良くもならなければ、たいして悪くもならないと判断するのが、極めて冷静な判断ではないかと思う。

そういった中で、日本国内に限っては、今後とも、日本人同士の、『小さな格差』だけに血眼(ちまなこ)になる『エンドレスの絶望的なゼロサムゲーム・マイナスサムゲーム』がマスメディア主導で続いてゆくと判断するのが、冷静かつ正しい判断なのではないだろうか・・・。

それに嫌気した若者達は、続々と海外脱出をし始めるのではないだろうか・・・。

話は元に戻りますが、日本株式が大バーゲンセールになるまで気長に待っているというのも、日本の個人投資家にとっては、かなり、しんどいような気もします。

まぁ、短期間で見たら、今は日本株もトピックスなどのインデックスも、PERを大きく下回っていますから、今の日本株式市場は、そこそこは買い時なんでしょうけどねぇ。当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが。

日本株が私個人は理屈抜きで、今はあまり好きではないのです・・・・。
理屈から言えば、そこそこの正しい銘柄分散(反対方向に動く銘柄を3〜5種類程度保有すること)をすれば、日本株も『短期では買い』なのでしょうけど・・・。トピックスも然りでしょうけど・・・。
とてもじゃないけど、私個人は、今の日本株やトピックスを長期保有する気にはなれない。

結局、私個人は基本的に理屈抜きで、ダイナミズムのある地球規模での資本主義市場(債券市場と為替市場と株式市場)が好きなのです。
世界の資本主義市場は、一種の『生物体』として、地球規模では新陳代謝が活発で、拡大再生産しているからです。
この『世界の資本主義市場は、周期的に乱高下を繰り返すことはあっても、必ず拡大再生産を遂げている』という認識も、日本国内のドメスティックな人々の間では、ほとんど知られていない。
日本国内の資本主義の場合は、ここ25年間、いや、ここ35年間、ダイナミックな新陳代謝がほとんど無かったために、たいていの人は実感として理解不能なのだ。
そのために、『太陽は東から昇る』といった真実と同じ程度の、『世界の資本主義市場は拡大再生産する』というシンプルな命題ですら、日本国内では、ほとんどの人が知らないし、知らされていないし、あるいは、すっかり忘れ去られているのである。
日本の社会に、新陳代謝がほとんど無かったから、こんな単純明快な命題すら、日本国内では忘れ去られている。

ここ10年で、日本は先進国の中で最貧国に落ちてしまっている。
詳しくは→OECD:20カ国の一人当たりのGDP(名目)。
霞ヶ関も永田町もマスメディアも、日本がOECD諸国の中で、最貧国グループへと落ちてしまっている事実を、国民へ知らせない。
なぜなら、これは、極めて単純な彼らの『政策ミス』の積み重ねから来ているからである。
日本が先進国の中では、最貧国へと落ちている現実の『犠牲』になっているのが、今の日本の若者達。
大人たちの身勝手と愚かさのせいで、日本が最貧国に落ちているのに、『夢や希望や品格を持って働け!』と大人達に言われても、彼ら若者のほとんどが、20年前では考えられないような低賃金労働を強いられている。とてもとても、やるせない現実だ。
日本国内では、60歳以上の高齢者の自殺者が戦後一貫して減り続けている。今も減り続けている。
そして、数年前までは、日本では40代50代の中高年に自殺者やうつ病患者が急増し始めた。
『改革』が足踏みし始めた今は、自殺者やうつ病患者の一番多い世代は、40代50代の中高年から、30代の若者へとシフトし始めている。あと数年もしたら、今度は20代の自殺者やうつ病患者が増え始めるかもしれない。詳しくは→ここここここ


私個人も日本株は保有していますが、今は、長期最適な国際分散投資のほうに、より魅力を感じています。
いつ値上がり始めるか全く分からない日本株の値上がりを今じっと待っているだけよりも、1〜3年後には再び値上がり始めるだろうと予測できる海外株式インデックスファンドを始めとする海外の資本主義市場を、いま安値で買っておくほうが、私個人はなんとはなしに気楽ですし、地球規模でのダイナミズムを味わえて、とても楽しいのです。

ちなみに、私個人は、あくまで、マクロ経済(世界的なお金の流れを追いかける立場)から、基本に忠実に(リスクの比較的低いものの中にリスクの高いものをも織り交ぜて)、長期最適な国際分散投資で、地道かつ気長な資産形成をエンジョイするという立場です。

私は、個別の日本株の個別の銘柄の選別や個別の日本株ファンドの選別は、とても苦手です。とうか、日本の株式市場に興味を持てないから、自分で調べる気にもならない。
あくまで私は、自分のポートフォリオ(資産分割)の中に、一部の日本株を2割り程度織り交ぜながら、外貨建てMMFと外債と海外インデックス投資を三本柱に、資産運用しています。そのポートフォリオの中に、新興国ファンドを一割程度まぜています。

なお、実験用として、13歳の我が娘にも口座を作って、私のポートフォリオよりも、もっと大胆かつ過激なポートフォリオで、わずかながらも娘用の資産運用をしておりますが、(言い換えたら、私の口座よりも、娘の口座のほうが、慎重ながらも、もっともっとハイリスクに挑戦しているのだ、もちろん娘には日本株もほとんど持たせていない)、娘の口座の資産運用のほうが、わたしの慎重過ぎる(?)資産形成よりも、運用成績がはるかに良好なのは、言うまでもありません。
リスクの無いところにはリターンはありません。慎重ながらもハイリスクに挑戦しない限り、高いリターンはゲットできないというのは、どうやら真実のようです。

【追記】このブログ記事は、昨夜の走り書きをかなり手直しして、もう一度コピペしたものです。
【追記2】さらに、本文も、一部手直ししました。



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