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周産期母子医療センター整備へ協議/川崎市
- 子育て・教育
- 2007/11/08
川崎市は、低体重児など危険性の高い出産に対応する「総合周産期母子医療センター」を二〇〇九年度をめどに、聖マリアンナ医科大学病院(宮前区菅生二丁目)に整備する方向で同大側と協議を始めた。同大は国や県、同市の補助を受けて開設を予定していたが、資金難を理由に〇五年に一度断念していた。
市健康福祉局によると、現在同市内で稼働する新生児集中治療管理室(NICU)は、同大病院と日本医大武蔵小杉病院(中原区)に計十二床ある。だが母体・胎児集中治療管理室(MFICU)を擁する医療機関はなく、整備は「喫緊の課題」(同局)になっている。
新たに設けるセンターは、県の施設基準(MFICU六床、NICU九床)を上回る規模を目指す。既に聖マリアンナ医科大にはNICUが九床あるため、既存施設の改築か新病棟建設かといったハード面の手法や予算規模について協議を重ねていく方針。
市は周産期医療関係者の育成などソフト面でも協議したい意向で、同センターを補完する「中核病院」として日本医大武蔵小杉病院を、また「協力病院」として市立川崎病院(川崎区)を位置づけ、全市域をカバーする考えだ。
同市の総合周産期医療センター計画は、医療関係者や学識経験者からなる検討会が昨年七月までに、聖マリアンナ医科大に整備すべきと提言し再浮上していた。
同様の施設は、県内では県立こども医療センター(横浜市南区)、横浜市大付属市民総合医療センター(同)、北里大学病院(相模原市)、東海大学医学部付属病院(伊勢原市)の四カ所に設置されている。
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