しばらくぶりに、ある特定のジャンルの(I'd rather not specify it)パーティーに行ってきました。
ああ、そこでたくさん会っちゃったよ、カリスマ・マン。
はっきり言って、いい気分じゃ、ありませんが、they are there, always there... そうだったねぇ・・・。
一ヶ月ほど前、あるカナダ人の女友達が日本に遊びに来ていた際、ふとしたことから、Charisma Manが話題に。Charisma Manとは、カナダ人漫画家が日本にいたときに描き始めた、日本に住む勘違い白人男子を題材にしたカリカチュア。
国にいる時は、よくいるgeekの一人に過ぎないカナダ人男が、日本に来たとたん、超モテモテのカリスマ・マンに大変身!でも、彼の天敵は白人女性で、彼女たちの前に立つなり、もとのgeekに戻ってしまう・・・。(↓参照)
あまりにもよく見かける現象を、あまりにも見事に描いているので、シニカルなガールフレンド達の間で、一時、かなり盛り上がりました。町を歩くたびに、「あれも、カリスママンだぜ」「カリスマ・フェイスしてるねぇ」「H-Landあたりでコピーばら撒きたいねぇ」なんて。(←いぢわる)
カリスマ達に会うのは、決して愉快なことじゃないので、極力、彼らが出没しそうなパーティーやらバーやらは避けてたんですが、週末に久々に遭遇し、改めて観察。不思議なことに、彼らってみんな同じタイプの顔、というか表情なんですね。目は半分閉じられたような流し目で、ベタっとした薄ら笑い?(←いぢわる)一言で言うと、日本の女の子なら、みんな自分を見て「きゃー」って言ってくれると思ってる、そんな顔。
不愉快になるのはそのせいかと、そのパーティーの間中考えていたところ、どうやら、それだけじゃない。カリスマ達が気持ち悪いのはもちろんなんですが、彼らにはべってる、女の子達も不愉快の原因。カリスマがはびこる、っていうことは、そこに喰うべき餌食がいるわけで。その餌食を見てると、「もっとプライド持とうぜー」「外人なら誰でも良いのかー?」なんて、同じ女性として、というか、同じ日本人としてのプライドが、私の中で怒るのです。
カリスマはべりをする女の子達の心境というものは、実際に聞いたことがないので分かりませんが、どこかに「外人と付き合う私→ちょっといけてる私→つまり、他のみんなより格上な私」ってゆう、図式があるんじゃないかなぁ。仮説で物申すのはどうかと思いつつ続けますが、この図式ほど悲しいものはない。だって、何百年も続いた白人支配の歴史の中で、勝手に作られた白人優位主義をそのまま鵜呑みにして、その、作られたヒエラルキーに無理やり自分を乗っけることによって、自分自身の優越感を得てるんだもん。こんな悲しい、というか、愚かなことはありませんよね。悲しいけど、実はこの悲しい図式って、植民地時代にはいたるところで存在しました。例えば、英国統治下のインドのSahibたちの心理って、まさにコレの典型です。
でも、開国から既に150年も経ち、敗戦からだって、もう60年が経ってる。それにも拘らず、未だに「白人かっこいいシンドローム」を克服できずにいる日本人って、どうなの?巷では、白洲次郎が雑誌に特集されたり、日下公人がジャパン・クールを謳ったりしているけれど、その一方で、古くからある日本人の対欧米コンプレックスは脈々と続いている。
もう、いい加減、目を覚まそうぜ、日本人。
別に偉そうなことを言うつもりは全くないけれど、つくづく思うのは、本当の友情も愛情も、どちらかが卑屈である限り決して成り立たないし、相手を本当に理解してリスペクトするためには、自分も理解され、リスペクトされる人間じゃないといけない。相手が、違う文化だったり、違う価値観を持っている人だったら、尚更なこと。違いますか?
どんなにGlobalisationが進んでも、その中でしっかり「日本人」として立っていたいと思います。その上で、「外国」をリスペクトする。それが本当のinternationalistなんじゃないでしょうか?
初めまして。Thanks so much for the thoughtful discussion on Charisma Man! I appreciate you bringing up the many issues. Take care, from the original Charisma Man.
Larry Rodney