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ヤフーに批判相次ぐ 利用者情報を中国に提供
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米インターネット検索大手ヤフーが利用者の情報を中国当局に提供した問題をめぐる米下院外交委員会公聴会が6日開かれ、ラントス外交委員長(民主党)は「ヤフーは技術や資金面では巨人だが、倫理面では子供のようだ」と痛烈に批判した。
この問題では、ヤフーの系列会社が2005年、中国政府の内部文書を国外の民主活動家らに電子メールで送った中国紙記者の情報を中国当局に提供。記者は同年、国家機密漏えい罪で禁固10年の判決を受けた。
ラントス委員長はこうした経緯を踏まえ、召喚した同社のヤン最高経営責任者(CEO)とキャラハン上級副社長に対し、傍聴席にいる記者の母親に謝罪するよう要求。2人は指示に従い、母親に向かって黙礼した。
ヤン氏は外交委へのヤフーの協力を強調。キャラハン氏は中国当局の要請を拒むのは事実上不可能と述べたが、スミス委員(共和党)は第二次大戦中にナチス・ドイツに協力した企業と同様の行為と非難した。
キャラハン氏は昨年の公聴会で、捜査の意図を知らずに中国当局に情報を提供したと証言。外交委は中国側が事前に目的を伝えており偽証に当たるとして2人を召喚した。(共同)