辞職願を提出していた民主党の小沢一郎代表は6日夜、一転して辞意を撤回し、代表にとどまる意向を固めた。鳩山由紀夫幹事長らが国会近くの事務所で小沢氏に会い、党所属国会議員の総意として「ぜひ続投してほしい」と要請。小沢氏は「本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひもう一度がんばりたい」と受け入れた。
小沢氏は先の党首会談で浮上した「大連立構想」を巡る混乱を受けて4日に辞意を表明。だが党内では7月の参院選を大勝に導いた手腕への期待が強く、小沢氏が離党して自民との連立に動くとの警戒感もあり執行部が慰留を続けていた。
鳩山氏は会談で小沢氏に辞職願を返却。鳩山氏は記者団に「条件は何も付いていない」と語ったが、党内の意見集約では自民党との連立を認めないことが前提となっている。小沢氏は7日夕の両院議員懇談会で経緯を説明し、記者会見して辞意撤回を正式表明する。(23:22)