2007年 11月 07日
アルルの男・ヒロシです。 先ほど4時半過ぎに、民主党の小沢代表が両院議員懇談会に出席して、釈明会見をした。 その結果、分かったことは、やはり「大連立を持ちかけたのは小沢氏ではない」ということだ。 確かに、小沢氏は、福田首相の意を受けて、テロ対策法案などで与党との「政策協議」を検討すると決断したことは述べた。しかし、彼は党の役員会に諮っているので、手続き上は問題ない。むしろ独断で、連立協議や政策協議を一蹴しなかったことは、党に対する彼の配慮であろう。 ということは、「読売新聞」の一連の「大連立報道」は虚偽報道であることになる。 密室の協議の情報をどうやって取材したのか。読売は党首会談の席に録音マイクでも仕掛けていたのか。「読売」の記事はこうだ。電子版からの引用である。 (貼り付け開始) 重要なのは、「政策協議」と「連立構想」は全く違うのだが、今のマスコミはこれを混同している。 そうではない。「読売新聞」は、自らニュースを作り出して、虚偽の「連立構想小沢持ち出し」を書いたのである。政治部長の赤座弘一記者は、強がっているが、やがて真実が見えてくるだろう。「読売新聞」は今回の件で読者の信頼を一気に失ったはずである。「朝日新聞」も虚偽報道ヤラセ報道をやったこともあるし、「産経新聞」などはミスリード情報がかなり多いが、日本国内発行部数最大の読売が虚偽報道、謀略報道を行うことは許されることではない。騙される読者が悪い、ではすまない。 やはり読者たちは、ここで読売新聞の不買運動をやるべきではないか? ただし、私はもとより読売の購読はしていない。読売を読むよりも産経や日経、朝日を読んだ方が、客観的な報道が読めるからだし、何よりも読売は国際面・経済面での紙面があまりにも薄すぎる。読売は読むほどの新聞ではないと思っているが、この謀略報道以降、コンビニで買うことが増えた。 謀略報道をやった主犯の渡辺恒雄主筆は、中曽根・キッシンジャーに繋がる親米人脈があり、アメリカの圧力があって、何としても小沢を腰砕けにして、給油法案を成立させろとアメリカ側から要求された、と私は判断する。そこにデヴィッド・ロックフェラーの来日による「無言の圧力」などが加わった。夏に小沢代表から何度か面会を断られて、給油法案の成立を徹底的に拒否され屈辱を感じていた、アメリカのシーファー駐日大使の恫喝が重なったことは疑いないだろう。 マスコミはこのように、時に目的のためなら謀略報道をやる。ロッキード事件以後、日本のメディアは、凶暴化して、政治家のカネのスキャンダルなら何でも悪いことというレッテル貼りをして、報道するようになった。牛肉の問題にしても、最近の赤福の問題にしても、報道されるまでは大して問題視されていなかった些細な問題が、ある日突然、さも重大な問題であるかのように報道される。 今回の政局でも、昨日6日夕に、福田首相はナベツネを含んだマスコミ関係者と会食している。その時に官房機密費が配られて、記者の買収がされたのではないか、と私は疑っている。というのも、今日になっても、「小沢代表が大連立にこだっていた」というニュアンスで報道しているからだ。 確かに、マスコミ記者は、毎日紙面を埋めなくては為らないので、どんな記事でも載せてしまう。マスコミ報道が、最後までまともだったのは読売大阪の黒田軍団の書いた記事だった。(黒田軍団は、ロッキード事件では謀略説は完全否定だったかな・・・) この「黒田軍団」の最後の生き残りの太谷昭宏氏も最近ではガラの悪いブラックジャーナリストのようなコメントをテレビで吐くことしか出来なくなってしまった。 しかし、最近ではインターネットで無料で新聞記事を読み比べることが出来るようになった。「共同通信」の記事をタダで検索したければ、毎月一日の「佐賀新聞」を買えば、無料アクセスのPWが手に入るようになっている。 そうやって様々な新聞報道を比較していけば、どこの新聞がどうおかしいのか理解できるはずである。 「産経新聞」は、日本の戦争責任問題について極端に甘く。 「朝日新聞」は、同様の問題に対して極端に厳しい。 しかし、両紙はアメリカに対しては一様に甘い。 「日経新聞」は、結局は株屋の新聞であり、株式投資のバクチを打たない人にとっては、共感できない市場原理主義の内容であり、一方で霞ヶ関の広報文を丸写ししたような記事が常に一面に掲載される不思議な新聞でもある。最近は、産経・読売以上にアメリカ至上主義になっている。この新聞は、経済記者の滝田洋一のコラムと「私の履歴書」だけのために存在すると言っていい。 「毎日新聞」は、「東京新聞」と並んで唯一一紙だけ読んでいても、頭がおかしくならない新聞だと思う。どれか一紙を取るならば、毎日か東京新聞を取ればいい。 小沢氏の記者会見でも、「読売新聞」は報道機関の問題について批判した小沢氏に対して、政治部の記者が突っかかった。赤座政治部長の命令が下ったのだろう。記者もサラリーマンだから大変だ。 いずれにせよ、この問題について、読売は情報源も含めて開示するなど、しっかりした検証報道をやるべきだ。 ==== <情報メモ> 渡辺恒雄氏アジア初に「名誉」 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆(81)のカンヌ国際広告祭「メディアパーソン・オブ・ザ・イヤー」受賞を記念する会が6日、都内で行われた。 出席者340人の前でスピーチした渡辺主筆は「私にとって日本の最高勲章に選ばれたことよりも名誉なことと思っています」と笑顔を見せた。同広告祭は1954年に創設された世界最大規模の広告コンクール。「メディアパーソン―」は世界のメディアに関係する人物から選ばれるが、アジアから選出されるのは初。 (2007年11月7日06時00分 スポーツ報知) http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071107-OHT1T00018.htm ※ この授賞式は、読売新聞紙面によると、前日にロックフェラー出版記念会が行われた、米国大使館前のホテルオークラで開催されたもの。外資系企業トップ、各国の駐日大使ら約250人が参加した、とある。日本の「スピンドクター代表」としての受賞ということだろうか。「読売新聞」も、この“老害”を役員会でそろって解任でもしないと変わらないんじゃないか。 by japanhandlers2005 | 2007-11-07 17:42 | Trackback | Comments(3)
いつも拝見させて頂いており、感謝申し上げます。自分も、新しい国創りの実現に向けて活動しております。当ブログにてリンクさせていただきましたので、ご報告申し上げます。今後とも宜しくお願いいたします。神 新潮はロッキード路線のようです。 明日発売です 誰が「小沢一郎」を葬ったか ▼「第2の角栄だ」永田町を駆け巡った「アメリカにやられた!」 それでいて、ロックフェラー回顧録の記念会場では取材していましたよ。おもしろいですねえ、活字メディアは。
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