病院の一室で看病に当たっていた劉さんは、ある日の午後、いきなり部屋に入ってきた中年の男性に「叔母さん、おれだよ」と親しげに呼びかけられ、困惑した。制服を着てネクタイを締めたこの男性、まったく見覚えがない。
「すまないけど、10元(約150円)だけ貸してくんないかな」。もしかして、自分が忘れてしまってるだけかも。そうだったら失礼になる。そう思って10元を取り出した矢先、男は「やっぱ足りない。あと10元」。
通りがかりの人の忠告によると、この男性は、年中この方法で小金を稼いでいるとか。劉さんは早速追いかけ、男から20元を取り返したそうだ。【6日・斉魯晩報】 <山東>