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太田・大阪府知事:飲食会問題 秘書が休暇取得指示し、府職員に受付させる

 大阪府の太田房江知事(56)が、府の公共工事入札参加資格業者を含む中小企業の経営者らが組織する「関西企業経営懇談会」(関企懇)の飲食会に過去5年間に計11回参加し、「講師謝礼」名目で計約970万円を受け取っていた問題で、飲食会の受付や参加者への配布資料作成を府職員に担当させていたことが分かった。

 受付は、職員1、2人が年次有給休暇をとり、知事に毎回同行する山田信治・知事秘書(特別職)の指示で行っていたという。経営者団体主催の飲食会を公務員が上司の指示で手伝うのは異例で、指示した山田秘書や黙認した太田知事の「公私混同ぶり」が批判されそうだ。

 関係者によると、関企懇は、会員30人のうち少なくとも10人は府の公共工事入札参加資格業者か補助金受給法人の経営者で、公共工事を頻繁に受注する業者も含まれる。

 関企懇の活動は太田知事との飲食会のみで、03年4月の設立総会から07年9月までに大阪市内のホテルで計11回行い、知事に総額約977万円を「講師謝礼」名目で支払った。その際、飲食会の受付を1、2人の同府職員が担当することが度々あったという。

 山田秘書は事実を認め、「知事から中小企業経営者に情報を発信し、逆に情報を収集するという利点もある会合なので、部下に年次有給休暇をとらせ、公務外で受付を手伝わせたことがある」と説明している。【岩崎日出雄、鮎川耕史】

 ◇「謝礼は適正処理」--太田知事

 太田房江知事は7日午前、関西企業経営懇談会の飲食会に参加して「講師謝礼」を受け取っていた問題で、「一定額の講演料を受け取っているが、所得等報告書の雑所得に合算して計上し、税務申告も適正に行っている。会員企業は、府と何らかの関係を持っているかもしれないが、私が会合に出席することとは何ら関係がない」とのコメントを発表した。

毎日新聞 2007年11月7日 東京夕刊

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