転売する携帯電話端末を入手するため、すぐに解約手続きを取るとうそを言って自ら雇ったアルバイトに携帯電話の新規加入をさせ、端末をだまし取っていたとして、広島西署は7日、いずれも岐阜県各務原市鵜沼各務原町2丁目、紡績工小川雅史(24)、同大下真央(21)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。調べでは、両容疑者は共謀。アルバイトに雇った西区の無職女性(22)ら2人に、実際は携帯電話の端末代が請求されるのに「携帯電話会社とはすぐに解約になるから、代金は発生しない」とうその説明をして新規加入を依頼し、7月21日、中区と西区の販売店で端末8台と携帯音楽プレーヤー4台(計60万円相当)の契約などをさせ、だまし取った疑い。
端末をだまし取った後、使用者を認証する「SIMカード」を抜き取って「白ロム」と呼ばれる新品同様の状態にし、来日外国人との取引やインターネットオークションで国内外に転売して不正に利益を得ていたとみられる。
【写真説明】小川容疑者らが契約させたものと同型の携帯電話端末。SIMカード(上)を抜き、白ロムの状態で転買していたとみられる
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