中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

TV視聴率はドラ圧勝!! シーズンVは巨人に譲ったけれど…

2007年10月5日 紙面から

店内のスコアボードに得点を記入する北田誠男さん=東京都新宿区の球寿司で

写真

 巨人、中日、阪神とまれにみる混戦となったセ・リーグだが、今季、中継されたプロ野球ナイターの平均視聴率は、15・1%と断トツで名古屋地区が1位となった。巨人が5年ぶりに本拠地で優勝を決めた瞬間を地上波で中継しなかったことにも象徴されるが、球場外では巨人ファンの衰退ぶりが目立っている。(数字はビデオリサーチ調べ)

■巨人戦は低迷

 かつて巨人ファンが集った東京都新宿区の「球寿司」には、巨人ファンが姿を見せなくなったという。店主の北田誠男さん(58)は「去年あたりからだね、巨人ファンが来なくなったのは。テレビの中継が減ったのが原因じゃないかと思うよ」と寂しそうに語る。

 今季、関東地区の巨人戦ナイターの平均視聴率(9月26日まで)は9・8%。昨年の9・6%をわずかに上回っているものの、一けた台が続いている。日本テレビは、視聴率の低迷を理由に、2006年の中継数63試合から、07年の中継数を42試合に大幅に削減。さらに、開幕3試合以外、延長はなしとした。巨人は「視聴率低迷→試合数減→関心低下」という負のスパイラルから抜け出せないでいる。

■関西地区も…

 阪神はどうか。今季、関西地区の阪神戦ナイターの平均視聴率は12・2%。05年は16・4%、06年は13・5%と、熱狂的なタイガースファンでさえ減少傾向にあるのだ。

 しかし、名古屋地区だけは違う。05年の中日戦ナイターの平均視聴率は13・8%、06年は14・7%、今季は15・1%と、3地区で唯一、上昇傾向にある。中継数も59試合と例年と変わらない安定供給を続けている。

 CBCテレビ編成部の視聴率担当、工藤卓さんは「名古屋地区でも巨人戦の視聴率は減少しているが、中日戦の支持は安定している。ドラゴンズが毎年、優勝争いをして力強い試合展開になることが多く、シーズン終盤まで視聴率が下がらないことも大きな要因」と分析する。

 保守的と言われる名古屋だが、熱しにくく冷めにくいという“名古屋人気質”が、スポーツの世界にも表れているのかもしれない。 

 (山崎美穂)

 

この記事を印刷する