7公立病院が赤字 06年度京都府内公営企業決算
11月5日10時9分配信 京都新聞
京都府は4日までに、2006年度の府内市町村公営企業の決算状況を初めて公表した。経営状況の透明化で財政破たんを防ぐ狙い。公立病院は診療報酬改定や医師不足などが影響して11病院のうち約6割の7病院が赤字で、自治体財政を圧迫している現状が浮き彫りになった。
自治体の財政破たんを早期発見するため6月に施行された地方財政健全化法で、07年度決算から公営企業も含めた連結決算が導入されるため、府が初めて公表した。
◆公立病院
公立病院は9市町が運営している。入院・外来などの総収益から材料費や給与費など総費用を差し引いた「経常損益」は全体で20億2400万円の赤字で、前年度から約3億円増えた。
特別損失なども含めた「純損益」は計33億5600万円の赤字。累積損失の合計額も95億円と、前年度から34億円も悪化した。
不良債務は3市で計33億2900万円あり、前年度から8億3400万円増えた。医師の大量退職があった舞鶴市が最も多く19億3900万円。京丹後市が二病院で計9億4300万円、福知山市が4億4600万円だった。
新大江病院と精華町国保病院は経営が行き詰まり、すでに指定管理者制度を導入して民間団体に運営を任せている。このため地元市町は利子などを払うにとどまっており、決算額が小さくなった。
◆水 道
水道事業は20市町のうち、5市町で赤字だった。純損失7400万円の向日市、5000万円の大山崎町など、府営水道のコスト高に悩む乙訓地域が目立つ。このほか亀岡市や与謝野町、宇治田原町も赤字で、亀岡市は10億4500万円の累積損失を抱えている。
ほかの公営事業の赤字(実質収支)は、▽下水道=宮津市6億7200万円、福知山市1億6200万円▽地域開発=与謝野町1億4800万円、宮津市1億400万円▽市場=福知山市5億3200万円▽簡易水道=福知山市1億6200万円。
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