韓国銀行は5日、09年に初めて発行する新紙幣10万ウォン(約1万2600円)券の肖像に、日本植民地時代の独立運動家、金九(キム・グ)を選定したと発表した。現在の最高額券は1万ウォン(15世紀の朝鮮国王世宗)だが、財布がかさばるなど不満も多く、高額券導入を進めていた。
金九は19世紀末の日本人による朝鮮王妃、閔妃の殺害に憤り日本軍人を殺害。脱獄後、独立運動に加わり、上海に樹立した大韓民国臨時政府の指導者として抗日テロも指揮した。日本の敗戦後、韓国だけの単独政府樹立を進めた李承晩元大統領に対し、金九は南北統一政府を主張したが、49年に軍人に暗殺された。