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「大連立」翻弄される政界 「渡辺恒雄氏仲介」 (1/3ページ)
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連立政権協議…。2日、突如として、この言葉が日本政治のキーワードとして浮上した。福田康夫(ふくだやすお)首相が、自民党と民主党の連立政権協議を民主党の小沢一郎代表に打診したのだ。民主党は2日夜、連立を拒否する方針を決めたが、このキーワードが今後、永田町を徘徊(はいかい)する気配だ。2回目の党首会談。その舞台となった国会議事堂3階の常任委員長室。2日午前から、扉の前には衛視が立ち、物々しい雰囲気に包まれた。
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部屋の中では、国会職員数人がテーブルや椅子(いす)などを次々にひっくり返していた。盗聴器が仕掛けられていないかどうかチェックしていたのだ。
2日午後2時57分、福田首相が、穏やかに笑みを浮かべて会場に入った。
1分遅れで民主党の小沢代表が入室。こちらは口を一文字に結び、いつになく厳しい表情だった。
民主党の鳩山由紀夫(はとやまゆきお)幹事長(60)が、「では、自己紹介を…」とジョークを飛ばすと、福田首相は「それはよくご存じじゃないですか」と応じ、皆が笑ったが、小沢代表はすぐに硬い表情に戻った。
自民党の伊吹文明(いぶきぶんめい)幹事長(69)も場を和ませようと、「われわれは、ビールのラベルみたいなものですから」と難解なジョークを言ったが、黙殺された。
会談が始まると、やがて、福田首相と小沢氏の2人だけとなった。新テロ対策特別措置法案への理解を求める福田首相に対し、小沢代表は従来通り反対の姿勢を表明した。