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免疫細胞使い ぜんそく治療 理研が発表

2007年11月07日12時38分

 白血球の一種で免疫を調整する働きのある樹状細胞を、骨髄の細胞から特殊な培養で作り出し、それを注射してマウスのぜんそくを治療することに成功したと、理化学研究所のグループが発表した。

 普通の樹状細胞は免疫反応を活性化する働きがあるが、作った細胞は免疫を抑える働きをもつため「制御性樹状細胞」と名付けられた。ぜんそく症状を示すマウスにこの細胞を3回注射すると、気道の炎症がほぼ抑えられ、効果が150日間持続した。

 この細胞が、骨髄移植後の重い拒絶反応を抑えることも確認した。アトピーの治療に使える可能性も考えられるという。

 「人にそのままあてはまるわけではないが、新たな治療法の開発につながるかも知れない」と佐藤克明チームリーダーはいっている。

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