「殴った」情報 佐賀県警伏せる 警官が取り押さえ死亡2007年11月07日12時37分 佐賀市の路上で9月、授産施設に通う知的障害者の安永健太さん(当時25)が警察官に取り押さえられて死亡した事件があり、現場で聞き込みをした警察官が、目撃者から「(警察官が)殴っているのを見た」と聴いていたにもかかわらず、調書に記載していなかったことがわかった。この目撃者には佐賀地検が事情を聴いている。佐賀県警は「一連の事情聴取に問題はなかった。意図的に隠したものではない」と話している。 県警の説明では、安永さんは9月25日午後6時ごろ、同市南佐賀1丁目の車道を自転車で蛇行しながら走行。佐賀署員が止めようとしたが、従わずに信号待ちのバイクに追突、転倒。暴れたため押さえつけたところ、数分後に意識がなくなり死亡したという。 さらに、県警は6日になって、私服の捜査員が、現場近くのファミリーレストランで取り押さえの様子を目撃していた女子高生2人から話を聞いていたことを明らかにした。2人は「殴ったよね?」などと互いに話していたが、調書を取るため、その場で別々に状況を聴き直したときは「殴った」という話をしなかったという。 安永さんの遺体は現在、地検が司法解剖し死因の特定中。頭部や顔面、両腕、下肢などに複数の打撲の跡や切り傷が見られるという。 PR情報この記事の関連情報社会
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