建材メーカーのニチアスが住宅用建材の耐火性能を偽装した問題で、同社が成分検査と耐火性能試験で成分の異なる建材を使い分け、性能評価機関の検査を通っていたことが、6日分かった。成分検査のサンプルは設計通りの材料を使い、耐火性能試験では別の水分を多く含んだ試験体にすり替えていた。評価機関は試験体の詳細な成分検査をしておらず、偽装を見抜けなかった。
ニチアスは耐火性能試験を行う性能評価機関のベターリビング(東京・千代田)の目を欺くため、耐火試験の前に提出するサンプルを当初の設計通りに製作。ベターリビングはニチアスが提出したサンプルを目視点検や含水率検査で確認し、材質に問題ないと判断した。(07:01)