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【富山】富山観光の人気定着 台湾からの誘客強化2007年11月6日 県 チャーター便増へPR県内を訪れる台湾の観光客が着々と増えている。立山黒部アルペンルートを訪れた台湾の団体観光客は四年前の四倍に増え、富山空港を利用する台湾の国際チャーター便も十月末時点で昨年度実績を大きく上回った。県は十月下旬に台湾の航空会社に幹部を派遣して国際チャーター便の運航を増やすよう呼び掛ける一方、来年度も台北や高雄など主要都市での県内観光のPRに力を入れる。 (稲田雅文) 県によると、今年に立山黒部アルペンルートを訪れた台湾の団体観光客は十月末現在で八万千百八十九人で、〇三年の二万二百四十二人と比べ四倍に増えた。二番目の韓国の一万七千七百一人を大きく上回り、台湾で富山が観光地として定着している様子がうかがえる。 県はこれまで現地の旅行業者を対象に説明会を開いたり、新聞広告やビル壁面の懸垂幕などでPRしたりと台湾でさまざまな事業を展開。この成果で春先の雪の大谷や秋の紅葉が人気を集め、現地の新聞の「人生で必ず行くべき世界二十八カ所の観光地」に日本から京都と並んで立山黒部アルペンルートが入るなど富山の観光が高い評価を得ている。 一方で台湾の航空会社のうちの一社が機材を大型化したため富山空港に着陸できなくなったことや中部国際空港などの定期便利用が増えた影響で、昨年は台湾から富山空港に乗り入れる国際チャーター便が大きく減少した。 県は今年春に高雄で旅行業者を対象に説明会を開催してPR。本年度は高雄からのチャーター便が昨年度より四倍以上増加。台湾全体では、十月末現在で百二十七便が富山空港を利用し、前年度の五十一便から倍以上に増えている。 県は、来年以降も富山空港の利用を促そうと、十月二十四日から三日間、藤木俊光知事政策室長らを台湾に派遣。航空会社四社に利用を要請し、手応えを得た。今後も台北や高雄、台中でPR活動を進め、より多くの観光客を誘客する方針だ。
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