総合閉会式では、始めに下津井節振興会が下津井節を披露したあと、スライドで今大会を振り返りました。まなびピア岡山は、大会史上初の試みとして県内27の全ての市町村で開催され、5日間でおよそ440の事業が実施されました。開催県を代表して岡山県の石井正弘知事は、「これを契機に生涯学習への意欲を高め、今後も生涯にわたって学習を続けることができるような取り組みを行い、2010年に岡山で開催される国民文化祭につなげたい」と大会を振り返り、締めくくりました。そして、次期開催県・福島県の内堀雅雄副知事へ大会旗を手渡しました。総合閉会式では、このほか、国産ジーンズ発祥の地である倉敷市児島のデニム生地を用いた専門学生によるファッションショーなどが行われました。ファッションショーでは、看護士や大工、パイロットなど将来の夢や希望をデニムで表現したほか、石井知事もデニムスーツを身にまとってステージに登場。5日間にわたって繰り広げられた大会に華やかに幕を閉じました。
会議には、総社市観光協会や総社商工会議所などからメンバー9人が出席しました。準備委員会の委員長に就任した総社商工会議所青年部の頼経正会長は、「総社の名を全国にPRするために是非とも実現したい」と設立に向けての意欲を語りました。フィルムコミッションとは、映画やテレビドラマのロケを誘致し、撮影をスムーズに進めるための非営利組織です。現在、県内には、倉敷市や笠岡市など6つの組織があり、最近では、映画「釣りバカ日誌」や「DIVE!!」などの誘致実績があります。総社市では、これまでに鬼ノ城や高梁川の河原などでテレビのサスペンスドラマの撮影があったということですが、地域振興のためにさらにロケの誘致を進めようと来年4月をめどに正式にフィルムコミッションを立ち上げることになりました。また、準備委員会では、総社市内でロケに使えそうな場所の写真を市民から寄せてもらいホームページに掲載するなどしてロケ誘致のセールスに使用したいとしています。
児島市民文化祭では、児島文化協会に加盟するグループや講座の生徒が日頃の活動の成果を発表しています。児島文化協会には、ちぎり絵や油彩画、合唱など83のグループ、およそ900人が加盟していて児島公民館などを拠点に活動しています。展示では、書道や陶芸などのグループが第1期から第3期とわかれて力作を展示しています。第3期の作品は、およそ150点、いずれも力作、秀作ぞろいで、訪れた人の目を引いていました。なかでも、短歌や自由律俳句には、身近な出来事などを詠ったものが多く並べられ、ほのぼのとした情景を思い浮かべることができます。児島市民文化祭は、11日までで最終日には、児島文化センターホールで芸能発表大会が開かれ、大正琴や日舞、民謡など13のグループがステージ発表します。
自分の手で栽培した野菜を食べてもらおうと、総社市栄養改善協議会が、去年から総社市山手保健センター北側の「ちびっこ菜園」で、サツマイモを栽培しています。きょうの収穫体験には、幼児や乳児をもつ母親などおよそ50人が集まりました。およそ30uのちいさな菜園には、今年6月に植えたおよそ100株のサツマイモの苗が育ち、子どもたちは、スコップを片手に土を掘り、サツマイモを探していきました。しかし、収穫されたサツマイモはかなり小ぶりで、ほとんどが、子どもたちの手のひらサイズ。どうやら肥料不足だったようです。それでも参加した親子は、収穫の喜びを実感し、汗を流していました。収穫されたサツマイモは、お土産として参加者に配られました。
田原さんは、広島県廿日市市に住む風景写真家です。岡山では初開催となる今回の個展には、田原さんがこれまで20年以上にわたって撮り続けてきた山陰、山陽、中国山地の鮮やかな四季の変化を捉えた作品、50点が展示されています。写真には、荒波に洗われる絶壁や、おだやかな砂浜が点在し、変化のある山陰の海岸線や、内海の多島美に象徴される瀬戸内海など田原さんが心奪われた美しい風景が捉えられています。なかでも、中国山地の撮影は、田原さんが長年のテーマとして取り組んでいるそうです。田原さんは、「年間を通じて降水量が多い中国山地は、霧が発生しやすいので、幻想的で感動的なシャッターチャンスがある」と話し、撮影の際には、フィルムに細工をせず、自然が見せる最も美しい瞬間をそのまま捉えようと、長い時間待ち続けるそうです。この田原一久さんの写真展は今月11日まで、倉敷市立美術館で開かれています。
木工芸作家・仁城さんは、井原市に工房を構え、日常生活で使いやすい椀など漆の器を製作しています。「木とどう関わるか」をテーマに人間の都合だけでなく長い年月をかけて成長した木の都合も考えた作品作りを心がけています。作品には、特別なデザインはなく、木に漆を塗っただけの「木も人間も無理をしない」作風です。一見シンプルな作品も、作品となるまでには丸太を購入してから10年近い年月を要しています。長く使えるものにするため、しっかりと乾燥させるためです。このほか、会場には、仁城さんの友人や家族が木の切れ端などを利用して作った箸やスプーンなどの小物、それに染物なども展示されており、木を無駄なく使う心遣いが感じられます。仁城さんは、「木の犠牲を受け止め、木を感じながら大切に使ってほしい」と話していました。この「木と漆の器展」は今月11日まで倉敷市中央のクラフト&ギャラリー幹で開かれています。