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佐賀の男性急死事件、県警「殴った」という女子高生証言認める

 佐賀市で9月25日、知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀県警は6日、聞き込みをした警察官が目撃した女子高校生から「警察官が殴った」と聞いていたことを認めた。しかし、供述調書を作成する際には殴ったという証言が出なかったため、調書には記していないと説明した。

 女子高校生は2人で、ファミリーレストランで飲食中、窓越しに取り押さえの様子を目撃した。うち1人は読売新聞の取材に対し、制服警察官2人のうち1人が安永さんの胸などを5回以上殴り、安永さんがうつぶせになるとさらに数回、背中を殴ったと証言した。同じことを当日、警察官にも話したと言っている。

 県警によると、安永さんが救急車で運ばれた後、女子高校生2人から警察官が話を聞き、その際、1人が「警察官が殴っていたよね」と言った。その後、1人ずつ供述調書を取ると「殴った」という証言はなく、記録した調書を読み聞かせた際に指摘もなかったという。

 喜多恵二・県警生活安全企画課次席は「ファミリーレストランの店内にいた4人の目撃者からも事情を聞いたが、いずれも『殴った』との証言は出ていない。取り押さえた警察官からも5回以上、話を聞いており、殴ったという事実はないと認識している」と話している。



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