<データ読解>関西で住んでみたい街──夙川2位、梅田6位浮上

 
              
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<データ読解>関西で住んでみたい街──夙川2位、梅田6位浮上

2007/11/05配信


 関西で住んでみたい街は――。住友不動産などマンション大手8社が運営するインターネットサイト「メジャーセブン」が今年5―6月、こんな調査をしたところ、上位5位を神戸、阪神間の街が独占する結果になった。高級イメージのある芦屋が貫禄の1位だったが、JRの新駅開業で利便性が高まった夙川が昨年より順位を上げ2位に。昨年はベスト10圏外だった梅田が躍進するなど、変化の兆しも表れている。

 調査はインターネットで20代以上を対象に実施。男性329人、女性285人が思い思いに回答した。

 2位に大差をつけて3年連続トップだったのが「芦屋」。北に六甲山を望み、南に大阪湾が控える環境の良さに加え、高級住宅地を擁していることもあって、「セレブの町」とのイメージがすっかり定着。市内に住む女性を指した「アシヤレーヌ」という造語も生まれるなど、関西人のあこがれは強いようだ。

 2位は昨年の4位からランクアップした「夙川」。今年3月、JR神戸線の新駅「さくら夙川駅」が開業。隣接する阪急夙川駅や阪神香櫨園駅にも特急が停車するようになった。おしゃれなカフェなども多く、これまでも女性を中心に人気は高かったが、こうした動きが順位を押し上げたようだ。夙川不動産(兵庫県西宮市)の田中孝典社長は「もともと夙川は需要が多く、供給の少ない地域。近年はその傾向がさらに顕著だ」という。

 大阪勢のトップは「梅田」の6位。前年の14位から躍進した。梅田は「『25歳独身』だったら住んでみたい街」のランキングでは神戸や東京を抑えて1位。

 不動産経済研究所大阪事務所の石丸敏之所長は「ここ4―5年で梅田のマンションは3割近く値を上げた。若い人には高根の花となり、あこがれる人が増えたのでは」と分析している。

 再開発が進む梅田地区はオフィスビルだけでなく阪急百貨店や大丸など商業施設の増床も相次ぐ。超高層マンションの建築も進み、「職住近接」を望む都会派からの支持が広がっているようだ。
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