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●芥川賞・直木賞 特設ページ● | |||
『第132回芥川・直木賞』の贈呈式が2月18日(金)に、東京・丸の内の東京會舘において行われました。 芥川賞には阿部和重さんの「グランド・フィナーレ」が、直木賞には角田光代さんの「対岸の彼女」が受賞。会場には主役のお二人をはじめ審査員の作家先生や多くの報道関係者・出版関係者が来場し、盛大に主役のお二人を祝福しました。 さて、角田さんといえば当方『作家の読書道』でも先日インタビューをさせていただいたばかり。ついに(実に!)満を持しての直木賞受賞、ということで我ら編集部も一言お祝いの言葉をかけるべく会場に潜入いたしました。 以下その模様をご報告いたします。 |
▼芥川賞 阿部和重さん ▼直木賞 角田光代さん |
芥川賞選考委員 山田詠美さんから阿部さんへの祝辞 |
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▲芥川賞選考委員 山田詠美さん |
「自業自得が自業自得にならない不穏な空気に満ちた傑作。今回の受賞は彼の新たなホームワークの始まりだと思う。芥川賞は便利なもの。上手に活用してこれからも走りつづけて欲しい。今後の彼の活躍を見届けたい。」と山田詠美さんからの祝辞がありました。 |
直木賞選考委員 林真理子さんから角田さんへの祝辞
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▲直木賞選考委員 林真理子さん |
「最後まで破綻のない小説で満場一致の受賞。角田さんは時代の空気を読む力、そして魂を浮遊させる力という作家に必要な才能を持っている。今後も文学の世界でより大きくはばたいて欲しい。」と林真理子さんからの祝辞がありました。 |
▲芥川賞受賞者 阿部和重さん |
いろいろと厳しいご意見をいただくことも多いが、今回はなにより具体的な選評をいただいたことが嬉しかった。この受賞をきっかけにこれまでの自分の過去の作品に触れてもらえると嬉しい。そして、辞書には載っていない言葉と逆に辞書にしかのっていない言葉、その二つをうまく組み合わせていびつな文学を形作っていくという、自分なりの試みを今後もしつこく続けていきたい。 |
▲直木賞受賞者 角田光代さん |
この小説を書くにあたり大勢の方々の力添えがあった。担当の編集者はまるでマラソンにおける白バイのように先導し、時にはお水を用意し、時には励ましの言葉を投げかけてくれた。この初めての長編小説が少しでも体温を持っているとしたら、それは自分だけではなく皆が作り上げた体温である。今後も自分の仕事に誇りを持って臨んでいきたい。 ←おめでとう!角田さん。 ※角田光代さんによる『作家の読書道』はこちらへ |
和やかな歓談
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会会場は大勢の出版関係者・報道関係者で埋め尽くされ、主役の二人の周りには挨拶のための長蛇の列ができていました。 |
東京會舘 名物オムレツ
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これがあの東京會舘名物オムレツ!目の前で焼いてくれて、しかも具を選べるのがポイントです。長蛇の列を黙々とさばいていくシェフのフライパンさばきは見事の一言。 |
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