「YUBAメソッド」による魅力的な高い声を出す為のトレーニング

■はじめに

「YUBAメソッド」は、「発声機能生理学」の研究により構築された「YUBA理論」を基に生まれた新発声法で、約30年の歳月をかけてつくられたものです。模範となる声をまねることで、ノドにある「歌う筋肉」(輪状甲状筋)の使い方を習得させ発声能力を効率的に高めるというのが、このメソッドの最も大きな特徴です。

まず基本となる声の出し方について説明します。

息もれのあるウラ声の出し方

口を「ホ」の形にして、まず息だけで「ホー、ホー」と出す感じをつかむ。

※ 「ハァー」や頬をふくらませて「フゥー」となってはいけません

次に この状態のまま 一気に「ホー、ホー」と発声(フクロウの鳴き声や犬の遠吠えのような声)。
これを「息もれのある」状態と呼びます。

※「ハー」の発音になるとノドを痛めやすいので注意!

息もれのないウラ声の出し方

上記のウラ声の出し方がスムーズに出来るようになったら、(息がもれる感じをつかんだら)
今度は逆に息をもらさないようにして「オ」の発声をしてみて下さい。「ウ」でもOKです。
一息で長く歌えるウラ声でなめらかに出すようにするのがポイントです。

オモテ声の出し方

口を「ア」の形にして息を止めます。そして一気に強くハッキリとした少し低めの声で「アー、アー」と発声。
息がもれる感じがないように注意!日常のしゃべり声は ほぼオモテ(地)声です。

■注意点 安全に効果的にトレーニングを進めるために

無理な音域でのトレーニングや練習のし過ぎに注意。ノドに痛みや違和感を感じたら、すぐにトレーニングを中止しましょう。
トレーニングは1日30分程度を目安に。また1週間に1日程度はノドを休めましょう。
血圧の高い人は注意。このトレーニングでは体質によって血圧が非常に高くなることがあります。
血圧の高い人は体調に注意しながらトレーニングを行ってください。
酒を飲んだとき、風をひいているとき、無理な高い音域のトレーニングは絶対にしないで下さい。