五日正午ごろ、鳥取市東町二丁目の県立鳥取西高校(山田正憲校長、千四十一人)に、同校の校舎と県庁の庁舎に爆弾を仕掛けたことを告げる封書が届いた。鳥取県警が校舎と県庁舎を捜索したが、爆発物は見つからなかった。県職員課には先月にも同課に放火することを予告する封書が届いており、県警は内容などから同一犯とみて、脅迫容疑で調べている。
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捜査関係車両が集まり、物々しい雰囲気の校舎近辺=5日午後2時50分ごろ、鳥取市東町2丁目の鳥取西高
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県教委高等学校課と県職員課によると、あて名は「鳥取西高等学校様」で、中には「爆破予告」と題して「校舎と県庁舎に爆弾を仕掛けた」と書かれていた。爆弾は指定日に爆発させるとし、さらに、別の期日を指定した上で同校職員や生徒、県職員課職員を「殺す」とも予告されていた。
通常の郵便として届き、同校の事務職員が中身を確認して県教委に報告。県教委が鳥取署と県に届け出た。
文章はパソコンかワープロを使って印字され、あて名と差出人は手書き。封書の裏には八頭郡内の住所で男性とみられる差出人の名前が書かれていた。
また、県職員課には十月十一日に、「放火予告」とする封書が届いた。この封書にも裏側に差出人が書かれているが、住所は鳥取市内で、同校の封書とは差出人名が異なるという。
脅迫について、同校と同課は「思い当たることがない」としている。