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さよなら「日本最古の電車」 94年間ご苦労さまでした

2007年11月04日

 94年前に製造され、「現役で日本最古」とされる高松琴平電気鉄道(香川県)の車両「60形65号」が4日、最後の運行日を迎え、鉄道ファンらが、地球約120周分にあたる約478万キロを走り続けた雄姿を見送った。

写真「現役で日本最古の電車」のさよなら運転を撮影するファンたち=4日午前9時37分、香川県綾川町で

 1913(大正2)年に製造された木造の車両。京急電鉄(東京都港区)の前身、京浜電鉄では客車として走っていたが、48(昭和23)年に琴電へ移り、60年には車体外部に鉄板を張って自走できる電車に改造された。

 老朽化で今年8月に現役を引退し、イベント用に運行することなども検討されたが、交換部品がないことなどから廃車としてスクラップされることが決まった。

 この日は、別れを惜しむ多くの人たちが駅や線路脇から車両にカメラやビデオを向けていた。

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