コンサ“勝利給２倍”で７連勝フィニッシュだ！

　昇格できれば４２００万円も惜しくない！　コンサドーレ札幌が現在行われている勝利給２倍というニンジン作戦を、１１日にＪ１昇格が決まった場合でもシーズン最終戦まで続行することが３日、明らかになった。

　札幌では通常時の勝利給が選手、スタッフ合わせてトータル３００万円（推定）。しかし、強化部では選手たちの意欲向上のためＣ大阪戦（１０月１０日・長居）から２倍の６００万円にアップした。初戦こそ負けはしたが、その後は４連勝と作戦は大成功している。

　三上大勝強化部長はこの日、「昇格が決まっても残り試合はこのままでいきます」と明言。残り３試合を含め７連勝でシーズンを終えた場合は計４２００万円の出費となるが、対価がＪ１昇格ならば文句なしというわけだ。

　４連勝中すべての試合に出場しているある選手は「勝ったら勝ち点３とお金も入ってくるんですから。そりゃあうれしいですよ」と、ホクホク顔。

　同選手は「クラブが勝つために何かきっかけをつくろうとしてくれたのもうれしかった」という。勝利給アップ作戦が始まった当時はチームに負けが込み、東京Ｖに１―５の屈辱的な惨敗を喫した後。お金だけではなく、クラブ側のチームを立て直そうという姿勢も選手を奮い立たせ、連勝へとつながっている。

　通常時と比較すれば計２１００万アップとなる勝利給を目指し、札幌が７連勝フィニッシュでＪ１昇格とＪ２優勝を決める。

　◆西嶋、鳥栖戦でＪ１００試合出場
  ＤＦ西嶋が鳥栖戦でＪ通算１００試合出場を達成する。広島時代は出場機会がなく、すべて札幌で記録したものだ。昨季までの３年間で５８試合に出場。今季は左サイドバックのレギュラーポジションをつかみ、すでに４１試合に出場している。だが、「まだ（Ｊ１昇格を）達成してないんで」と個人記録よりもチームの勝利だけを考えて試合に臨む。

　◆高木、残留希望
  ＧＫ高木が札幌残留を希望した。「来年のことはまだ考えられない」と前置きしながらも「すごくいい経験をさせてもらっている。もちろん残りたいというのもある」と話したもの。大宮から１年のレンタル移籍で今季加入した守護神は今季４４試合に出場し、わずか４１失点。Ｊ２トップの防御率０・９３を誇り、クラブの評価は高いだけに、残留することが濃厚だ。

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（2007年11月4日14時06分  スポーツ報知）