JTB、広州に新会社を設立−中国で北京、上海、広州の3都市体制を構築 |
[掲載日:2007/11/06] |
JTBグループは、JTB香港100%出資の独資旅行会社について中国国家旅游局から認可を受け、広東省広州市に佳天美(広州)国際旅行社有限公司(JTB (Guanzhou) International Tours Co. Ltd.)を2008年1月に設立する。これにより、持株会社として設立した佳天美(中国)企業管理有限公司(JTB CHINA CORP)のもと、北京、上海、広州の3都市に旅行会社を展開、中国での3大経済発展地域を網羅する体制を整える。資本金は300万元(約4600万円)、社員数は15名を予定している。 広州を拠点とする旅行会社の設立で、香港、マカオなど共に、南部中国の仕入れ網の拡充、ツアー手配、オペレーションなどの拡充を図り、欧米、韓国人など日本人以外の取扱の拡大をねらう。また、日系企業や在留邦人などを対象とした中国国内旅行の造成、販売についても手がけるほか、現地の旅行会社と連携して中国人の海外旅行販売促進も視野に入れる。これにより、北京、上海、広州の3都市で連携した旅行手配をおこない、取扱総量の拡大を目指していく。特に、中国は来年に控える北京オリンピック、その後の上海万博と大型需要が控えるが、広州では2010年の広州アジア大会、2011年には深セン世界大学生大会も控えており、イベント開催による総需要の拡大も見込まれていることを捉えたい考え。 なお、今回の佳天美(広州)国際旅行社の設立は、中国政府と香港政庁間で締結された経済貿易緊密化協定(CEPA)を利用して設立したもの。申請から2ヶ月ほどで認可を受けたという。 ▽関連記事 ◆トップインタビュー:JTB中国董事長・総経理の吉村久夫氏(2007/08/08) ◆JTB、中国での事業統括会社を設立−2011年に550億円を目標 (2007/07/31) ◆JTB、送客力と仕入力の維持・強化をめざしアジアでのM&Aも視野−グローバル化に対応(2007/05/28) |