全国の主要な鉄道事業者で、昨年1年間に乗客から暴行を受けて負傷した駅員や乗務員の総数が250人に上ることが、読売新聞の調査で分かった。
暴力行為は760件で、少なくとも2年連続で増加している。マナーを注意された腹いせに暴力を振るうなど、悪質な事例が目立つ。事業者側は警備員を配置するなど対策を強化しているが、「乗客のマナー低下は近年著しく、事業者の取り組みだけでは限界を感じる」などの声が上がっている。
調査対象は、JR東日本、東海などJR6社と、首都圏や関西などの大手私鉄16社、地下鉄を運営している東京都交通局と横浜、大阪など政令市8市の交通局の計31事業者で、すべての事業者から回答があった。
|