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【岐阜】

妊婦搬送の対応学ぶ 岐阜で救急隊員研修

2007年11月6日

 産婦人科の基礎的な医学的知識を深めるため、妊婦に付き添う救急隊員が五日、岐阜市北一色の岐阜中消防署東南分署で、特別研修「産婦人科救急への対応」を受けた。

 救急搬送中の妊婦が病院に受け入れを拒否される「たらい回し」問題が深刻化するなか、岐阜市消防本部が主催。岐阜市民病院の伊藤邦彦産婦人科部長を講師に招き、岐阜市内の救急隊十四隊から約四十人が受講した。妊婦をテーマにした特別研修は初めて。

 妊娠週数の数え方から最新の産婦人科用機器、正常出産の経過まで産婦人科全般の知識をわかりやすく紹介。子宮外妊娠や早産、常位胎盤早期はく離、ヘルプ症候群など妊婦の救急搬送が必要になる事態を一つ一つ挙げ、症状や処置などを説明した。

 妊娠以外に救急搬送が必要になる月経痛や子宮内膜症などの説明もあり、救急隊員は熱心にメモをとっていた。丸山清消防本部救急室長は「学んだ知識を救急現場で生かしてほしい」と話した。

 (坂田奈央)

 

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