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最終更新:2007年11月5日(月) 10時13分

韓国大統領選、スキャンダル合戦に

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 来月行われる韓国の大統領選挙で、“次期大統領に最も近い人物”と言われるのが、世論調査で50%を超える支持を集めるイ・ミョンバク前ソウル市長です。しかし、本命と言われるイ候補も、過熱するスキャンダル合戦の渦中にあります。

 「国民が熱望している政権交代を必ず果たします」(イ・ミョンバク候補)

 最大野党ハンナラ党の大統領候補、イ・ミョンバク前ソウル市長。経済支援中心の対北朝鮮政策を批判し、北朝鮮からは“対決主義者”と激しく非難されています。財閥グループの建設会社社長から政界に転じました。

 ソウルの中心部を流れるチョンゲチョンです。ここの復元がイ・ミョンバク前市長を有力な大統領候補に押し上げたと言っても過言ではありません。

 古くから清流で知られたチョンゲチョン。イ候補は行政手腕を発揮、工場排水などでドブ川になったこの川を蘇らせ、一大観光地にしたのです。

 「(イ氏は)ほかの人が考えもつかなかったことを成功させたし、無理と言われたことを成し遂げた」(ソウル市民)
 「ソウル市内の環境を良くしたことをとても評価しています」(ソウル市民)

 有利と言われる中、庶民派のイメージ作りにも力を入れ、票固めに懸命ですが、流されるスキャンダルは後を絶ちません。イ候補が大阪で生まれたことから、「母親は日本人だ」との情報が流されたのです。

 “過去に日本の植民地”だった韓国で、これが事実なら致命的です。この件は、ハンナラ党が名誉毀損で告訴、検察当局がDNA鑑定を行うなどの騒ぎとなりました。結局、インターネットで情報を流した人物が逮捕され、“母親は韓国人”ということで一件落着となりました。

 しかし、スキャンダルは続きます。今度は投資顧問会社の共同経営者が株価操作を行い詐欺罪で捜査対象となり、アメリカに逃亡。イ候補は事件との関係を全面否定したものの、連帯保証人としてサインがある書類が反対陣営からマスコミにリークされるなどエスカレートする一方です。

 独走するイ・ミョンバク候補だけでなく、スキャンダルをどう切り抜けるかが全ての候補者にとって最大の課題になっています。(05日09:51)



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