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【長野】窪田被告の指示に焦点 紀元会集団暴行2007年11月6日 小諸市の宗教法人「紀元会」で起きた会員(信者)による集団暴行事件で、長野地検は五日、県警が逮捕した信者の女二十一人について、七十代と八十代の二人を除いて起訴、家裁送致した。今後、先月末に新たに逮捕した女七人や被害者の家族四人を加えた裁判で、閉ざされた組織の中で起きたせいさんな事件の全容解明が進む。 同地検によると、死亡した奥野元子さん=当時(63)=に暴行を指示したとみる窪田康子被告(49)を除き、全員が容疑を認めている。裁判では、窪田被告のみを単独で審理し、ほかの被告を家族など三つのグループに分けて審理を進める異例の展開となる見通し。 暴行現場に居合わせたのは信者ら総勢七十数人とみられる。窪田被告が指示を否認しているのに加え、紀元会側も会見で「組織的な関与はなかった」と計画性を否定する。 しかし、今回処分されたほかの信者全員が「窪田被告に指示された」と認めていることから、裁判では、窪田被告の指示をめぐる信者たちの供述の食い違いが焦点となりそうだ。 小諸市の紀元会の敷地内にある「大和神社」は日曜日だった四日も、各地から大勢の参拝者が訪れていた。女性信者の一人は五日、信者たちの処分について「一部の人たちが勝手にやったこと。神社に迷惑をかけて、解せない。裁判で真実を明らかにしてほしい」と、信仰心は変わらないことを強調した。 (紀元会集団暴行事件取材班)
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