夕張市立診療所に関するチラシを市の広報誌に折り込んでほしいという依頼を市が断ったためで、村上医師らは、市の考えを質しました。
(夕張希望の杜・佐藤友規事務局長)「折り込みチラシを認めてくれず、質問状をつくりました。」
けさ夕張市に質問状を提出したのは公設民営化された市立診療所の運営を任されている村上智彦医師らのグループです。事の発端は、診療所が今月の夕張市の広報誌にチラシを折り込むことを市に依頼したことでした。チラシは、かかりつけ医をもつことをすすめたり、電話をかけると効率的に受診できることなどを呼び掛けています。しかし、市の担当者は特定医療機関の利益誘導につながるとしてこれを拒否しました。村上医師は、質問状で「どこが利益誘導に当たるのか」をただした上で市民の健康意識を高めるために行政はもっと積極的に地域医療に向きあうべきと話します。
(夕張医療センター・村上智彦医師)「(市の担当者が)前と同じ事をやろうとする。もう一回破たんする気かと言いたい。これを機会に普通の行政になって医療とか保険を真剣に考えて欲しい」
これに対し藤倉肇市長は診療所との意思疎通ができていなかったと認めました。
(藤倉市長)「(市立診療所は)夕張にとって大事な診療所。反省すべきは反省して話し合いたい。良いきっかけをつくってもらったと思っています」
藤倉市長は今後市内の他の医療機関を交え将来の地域医療について話し合う場を持ちたいと話しています。
(2007年11月5日(月)「どさんこワイド180」) |