2007年08月18日
Pantour Suspention Hub リポート
先日紹介したPantour社のサスペンションハブを和田サイクルでホイール組してもらったので(っても組んでもらったのは2月だったりする)そのインプレッションとメカニズム(そんな大層なものではない)の紹介。
本来はDAHON用に開発されたのであると思われるが(ダホンのフロントエンド幅は74mm)幸い、というかDAHONが足並みそろえたのか知らないが、BROMPTONのフロントエンド幅も同じなので『Pantour Suspension Hub Delite』というのを購入。しかしこのハブ、DAHONシリーズにはJET STREAM XPをはじめとするフラッグシップモデルに標準搭載されているのだがネット上での評価がほとんどみられない。オーナーは相当いるはずなのになぁ。
真横からのショット。 大きい穴がシャフトを通す穴でその外周にフォークを差し込む。 その下に見える六角ボルトがサスペンションの動方向のアジャスター。位置を変えることで、サスが上下〜前後の動きに変わる。調整は乗りながら自分に合った位置を根気よ〜く探さなくてはならない。正直めんどくさい。 |
ホイール組完了の連絡を受けて喜々として店でホイールを受取り店頭で組付けようと思ったら、ボクのBROMPTONはフォークのスペースが狭く素直に入ってくれなかった。結局、和田サイクルの店前で本体フォークの内側をヤスリでゴリゴリするはめに。両側加工する必要があり1時間もかかった…つかれたわい。
これが内部構造。 なんともシンプルな構造だ。ネット上でこのハブを紹介しているページがあるが、それと比べると構造が違う。年々改良されていることが伺える。 ちなみにオレンジ色に見えるのがエラストマ。右のシャフトを軸に左の軸に車重がかかり前下方向にグニョっとストロークするわけである。 |
実際走ってみて、ふ〜ん、こんなもんね。というのが、正直な感想。驚くような効果は感じられない。もっとも、サスのストロークが1.27センチなのだから仕方ない。”サスペンション”ってネーミングから期待しすぎてはいけない。
期待しすぎてはいけないが、きちんと働いてくれます。大きい段差には対応できないものの小さな路面のギャップ、例えば石畳のような凸凹には良い動きをしてくれる。
BROMPTONに於いては、S-TYPEでその性能を十分に発揮するのでは?と感じた。以前TIOGAのライザーバーを取付けていたときよりも、現在のS-TYPEの方がその動きを感じることができた。TIOGAのほうがハンドルの高さが上だったわけだが、このことを考えるとアップライトポジションのM-TYPEではハブの恩恵を得ることはないかもしれない。
ここぞ!という段差で直感的にグイグイ効くことは絶対にないが、長距離走行で黒子的に動作し手首への負担を確実に減らしてくれるにちがいない。
ハブの回転に関しては、シールドベアリングでスムーズである。デフォルトのゴリゴリハブと比べれば雲泥の差。固定方式も六角レンチによるスキュワー締め。クイックレリーズも選べたが、折畳み時に干渉するかもしれないので止めておいた。クイックレリースでなくともデフォルトの六角ボルト締めと比べればとてもラクチン。
総評はあったらいいかな?って言う程度。重量も238g(公称値170gオイオイ)と重いし、スゴイ!っていう効果もないし。値段高いし。(黒子的に一生懸命動いてはくれているんだけどもね)ひょっとしたらタイヤの圧を下げたらいいだけかもと思っちゃったり。
逆にステルビオとかプリモチャンプでタイヤパンパンにしてどこまでーも走る人にはいいかもしれません。
ただ、モノとしては素晴しいアイデアを具現化した機能的な優れたプロダクツだとおもいます。
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