現在位置:asahi.com>教育>子育て>育児ファイル> 記事

育児ファイル

保育園を選ぶ:2 認可園は市町村に申し込み 普光院亜紀

2007年10月28日

 認可保育園は、全国に約2万2600カ所あります。公立と私立がおおよそ半々で、多くが、幼稚園と同じような園舎をもち、園庭があります。調理室も設けられていて、園内で給食を調理しています。

 児童福祉法によって設置されている児童福祉施設ですが、「幼稚園教育要領」と同等の内容をもつ「保育所保育指針」に基づいて教育も行われています。

 幼稚園と違うのは、0歳の赤ちゃんから入園できること、夕方または夜までの長時間保育を実施していること。入園の条件として保護者が働いているなど、日中子どもの世話をできない家庭を対象としています。さらに、家庭の世帯所得に応じた保育料が決められていて、生活保護世帯は保育料が0円になるなど、家庭の経済状態にかかわらず、保育を必要とする子どもが入園できるように配慮されていることも大きな特徴です。

 開所時間は、11時間が標準とされ、夕方は午後6時〜6時30分ごろに通常保育を終了するのが一般的。最近は、延長保育が普及し、午後7時以降も開園している園も増えてきました。

 入園は、市町村に申し込みます。申請は毎月受け付けていますが、4月入園は申請が集中するため、12月ごろから受け付けが開始されます。都市部では、待機児(定員いっぱいで入れず申請を出して待っている子ども)が多く、希望の園に入れないこともあります。育児休業中の人などは、早めに市町村の窓口で相談し、地域の保育園事情について情報を集めておくことが必要です。

(「保育園を考える親の会」代表)

このページのトップに戻る