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夕張 再生へ
希望の杜、広報誌にちらし 夕張市「利益誘導」と拒否(11/05 06:39)【夕張】夕張市の財政破たんで本年度、市立総合病院から公設民営化された市立診療所(夕張医療センター)を運営する医療法人財団「夕張希望の杜」(理事長・村上智彦医師)が、市の地域医療への取り組みに問題があるとして、五日に公開質問状を市に提出することが分かった。村上医師は同日午後、記者会見し、提出の経緯などを説明する。 同診療所は十月二十二日、「『かかりつけ医』を持ちましょう」などと記した医療機関利用の際の啓発ちらしを作り、市の広報誌十一月号への折り込みを依頼した。これに対し市が「特定医療機関の利益誘導に当たる」と断ったのが質問状提出のきっかけ。 質問状は五項目からなり、ちらしについて「どこが利益誘導なのか」などとただし、地域医療向上のための施策について市側と協議する場を設けるよう求めている。 質問状に添付する文書で、同診療所が、かかりつけ患者や観光客の急患に二十四時間体制で対応するなど自主的に地域貢献しているのに対し、市側は診療所の役割を具体的に提示せず、地域医療のビジョンも不明確−などと指摘している。 市の担当者は「診療所は、施設は市立だが、経営は民間で他の病院などと同じ。今回のちらしで利用を呼び掛けた老健施設は、市内に競合相手もあり、『特定の利益』につながる可能性があった」と説明している。同診療所をめぐり、多額の赤字を抱えた市立総合病院の施設存続へ、市が昨年度、指定管理者を募集、「夕張希望の杜」だけが応募した経緯がある。
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