インターネット専業銀行のイーバンク銀行はセブン銀行とゆうちょ銀行のATMの利用手数料を12月から一部有料にする。現在はセブン銀ATMでの出入金、ゆうちょ銀ATMでの入金手数料を無制限で無料にしている。12月1日からはクレジット機能付きのキャッシュカードの年会費などに応じて毎月1―5回の利用を無料にし、超えた場合は1回につき210円を徴収する。
イーバンク銀は口座数が230万を超え、手数料負担が膨らんでいるため有料化に踏み切る。通常は利用者が預金口座を設けている金融機関が、ATMを運営している金融機関に対して、1回当たり100―200円程度の手数料を支払うことになっている。イーバンク銀は手数料を自行で負担し、利用者の支払いをゼロにすることで個人顧客を集めてきた。ネット専業で最大の顧客数を持つイーバンク銀の有料化は、他のネット銀行の営業戦略にも影響を与えそうだ。(11:20)