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韓国はなぜ整形大国なのか(上)

 ソウル江南区新沙洞。整形外科と皮膚科が密集しているこの地域に行くと中国語を話す女性に簡単に出会うことができる。韓国式整形と皮膚美容術を受けるために韓国を訪れるアジア女性たちだ。BK東洋整形外科広報担当のイ・ジンヒさんは「中国・台湾・マレーシア・シンガポールなどから月に30人から40人の女性が整形手術を受けにやって来る」と述べた。この病院は中国上海や北京でも整形外科を行う施設を運営している。

 今年7月の狎鴎亭洞のある整形外科には10数人の外国人医師たちが、乳房整形手術の現場で一瞬も見落とすまいとビデオカメラをじっと見つめていた。彼らは韓国の整形術を学びに台湾やエジプトからやって来た現地の整形外科医師たちだ。最近狎鴎亭洞周辺の比較的規模の大きい整形外科には、韓国の整形を学びたいという中国や台湾の医師たちからの要請が相次いでいる。これらの国々では取引先の顧客に韓国での整形をプレゼントする接待整形も登場しているという。今や規模においても技術においても韓国がアジアの美容手術の中心となっているというのだ。大韓民国が整形大国となったのには韓流ブームが大きな貢献を果たしたが、それ以外にも韓国の整形だけが持ついくつか理由と特徴がある。

◆精巧で手際よい韓国人医師の技術 

 豊胸手術の場合、韓国の整形外科医は、ある一定レベル以上であれば、手術には1時間もあれば十分だ。同じ手術を3時間もかけて行う欧州の医師たちは、早くて精巧な韓国の医師たちの切開と縫合技術に舌を巻いている。パラム整形外科のシム・ヒョンボ院長は「われわれは乳首の外側の線に沿ってメスを入れてシリコンを挿入することができるので、傷跡が見えない。しかし米国の医師たちは手が大きくて乳房が接する胸の筋肉の部位を大きく切開して手術を行うので、傷跡が残ってしまう」と述べた。手術時間が長いと合併症が起こりやすくなり、回復にも時間がかかる。そのため3日から7日ほどのスケジュールで韓国にやって来る外国人整形手術希望患者のニーズに、韓国の整形外科医はよく応えているのだ。

金哲中(キム・チョルジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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