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救急出動、11年で7割増 半数近く「軽症」

2007年11月04日

 富山市消防局のことしの救急出動は一日現在で一万二千四百二十七件と前年同日を八百六十八件上回っている。到着時間などに影響は出ていないが、同消防局は「このペースで増えると、本当に必要な人に救急車が回らないケースも出てくる」と危機感を募らせる。

 一日平均の出動件数は昨年の三十八件から四十件に増加。八月には五十件を超える日が相次ぎ、十四日に過去最高となる八十四件を記録した。出動件数は、七年の八千百四十三件(合併前の町村を含む)から十八年は一万三千九百九十九件と約一・七倍に増加。入院を必要としない「軽症」が半数近くを占め、鼻血や打撲といった緊急性の低い出動も少なくないという。

 同消防局はテレビや本などで病気の兆候について知識が広がっていることを挙げ「重症になる前に病院に行くという意識が高まっているのも事実。簡単に通報を控えてほしいとは言えない」と話す。

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