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小沢代表「大連立考えてない」 2日に党首会談

2007年11月01日23時22分

 民主党の小沢代表は1日の記者会見で、福田首相との会談で「大連立構想」が話し合われたとの憶測が広がっていることについて「連立どうのこうのという政局論的な政治問題は一切なかった」と憶測を否定した。さらに「今、私はそういうことは考えてない。総選挙に向け、何としても今度の衆院小選挙区で過半数を取るのが当面最大の目標だ」と強調した。

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 福田首相と民主党の小沢代表による2度目の会談を2日に控え、自民党内には「解散は回避された」などとする憶測が広がった。国会では自民、民主両党が歩み寄る動きもみられ、対決ムードが薄れ始めているためだ。

 山崎拓元幹事長は、山崎派の総会で「円滑、円満に政策協力を中心に進められるよう党首会談を呼びかけたと確信している。年内の解散回避は当然のことだ」との自説を披露した。海上自衛隊による給油活動継続のための補給支援特措法案をめぐり、山崎氏はこれまで「衆院で再議決したら解散総選挙になる」と懸念していたが、党首会談で与野党の協調路線への道筋ができつつあるとの見方を示したものだ。

 二階俊博総務会長は、記者団に「話し合い解散」の可能性を問われ、「それはだれが言っているのか。よっぽど選挙の好きな人なんじゃないか。野党が言うならわかるが自民党が解散しましょうという時ではない」と指摘した。

 30日の党首会談を境に、たびたび行き詰まっていた審議日程などをめぐる与野党の協議が進んでいる。谷垣禎一政調会長はこの日、党本部で講演し、「法案が全部つぶれたのでは小沢さんも苦しい。国民生活に必要なものは拒否してはだめだという話し合いができればいいなと思う」と述べ、党首会談を経て生活関連法案の協議が整うことに期待感を示した。

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