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イラク大使館への「強制異動」は実行と、ライス国務長官

2007.11.03
Web posted at:  18:34  JST
- CNN

ワシントン(CNN) 武装勢力の攻撃が続き治安が改善されないイラクの首都バクダッドの大使館勤務の希望者が少なくて人員不足に陥り、米国務省が外交官の「強制的」な赴任を決めた問題で、ライス国務長官は2日、例え危険な国でも必要とされるなら着任すべきだと指摘、新たな異動方針を実行する考えを示した。

トルコに向かう途次、記者団に語ったもので、「米外交官を守るためすべての手段を行使する」としながら、イラク問題は米外交の最重要課題の一つになっているとし、この責務はまっとうすると強調した。

長官は世界各地の国務省職員にイラクへの赴任を鼓舞するメッセージも伝えている。この中では、必要と判断されたら、直接指名しての異動も有り得ると述べていた。長官はこれより前、イラクへの異動で外交官の説得作業が難航しているとの一部のメディア報道は的外れではないと認めていた。

長官の発言は、イラク勤務の新たな方針が明らかになり、国務省で10月31日に開かれた外交官ら数百人規模の会合で、安全対策の不備や赴任経験などを受け不満が噴き出したことを受けたもの。

国務省は先月下旬、「強制的」な異動人事の方針を表明。10月29日から200人─300人にバグダッド大使館への異動の候補者であることを通知するとしていた。同大使館では来年1月までに、40人─50人の増員を迫られているという。

勤務期間は1年間の予定で、特別手当、休暇が与えられる。異動を内示された外交官は10日以内に返答する必要がある。断った場合、米政府と憲法に宣誓した上で入省したことから、最悪で解雇までの処分を受けると説明していた。

同大使館に勤務する外交官らは現在約200人。

本人の意向を無視した人事異動は極めて珍しいが前例はあるという。ベトナム戦争時代の同国勤務などとなっている。




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