県保険医協会主催の第15回県保険医療福祉研究集会「“医療崩壊”と奈良県の地域医療を考える」が3日、奈良市登大路町の県中小企業会館であり、約80人が参加した。
著作やテレビ出演を通じ、医療崩壊の実情を訴えている済生会栗橋病院(埼玉県)の本田宏・副院長が基調講演。国際的にみた日本の医療費の低さや医師数の不足などをデータで示し、「医師の大幅増員を」などと力説した。
ミニシンポジウムには、おかたに病院(奈良市)の井戸芳樹院長と県立五條病院(五條市)の星田徹院長が参加。地域医療の危機的な状況を訴えた。【中村敦茂】
毎日新聞 2007年11月4日