昨日のテレビで、「女性の品格」著書の坂東真理子さんが出演されていた。
私の読書の師であったマダムが亡くなってから、少し本から遠ざかっている。
坂東真理子さんの事は、マダムから情報を得ていた。
その中で仰っていた事で、そうそう!という件があった。
「海外では、どんなに流暢に言葉が話せようが、その人が自分の国についてどれ程の知識があるか?関心事に、どれ位自分の確固たる考えがあるか否かで、相手にはされない」と。
全くその通りが実感だ。
カタコト英語でも、聞かれた内容にしり込みしたり、知識がないと相手にされない。
でも、日本語交じりでも、言いたい事を伝えようと努力していたら懸命に聞いてくれる。
これは、何語でも同じだった。
海外では、海に浮んで孤立した島であるにのに、先進国の文明を築き上げた国として、非常に興味を持たれている。
そして、海外へ日本人の留学生がいるのに、留学生自身が日本の事の知識の無さと、自国への関心の無さに呆れられてもいた。
我娘は大丈夫か?
イタリアへ行く列車の中で、「何故日本語は、漢字、平仮名、カタカナとあるんだ?ややこしくはないか?」と聞かれた。
ハタ!・・。
「日本の歴史の古さに溯り、象形文字から始まった。そして中国から漢語が伝わり「古事記「「日本書記」が日本の最も古い本として残されている。それが7世紀くらい。そして独自のかな文字、カタカナは、近代では外来語を日本風に修正して表す言葉になっている。縦書きが正しい文章の書き方だろうけれど、今は横書きで文章を書く人が多い。でも、どちらにしても、正しい言葉遣いと漢字、ひらがなで書いてある文章は芸術品のようだ」と電子辞書片手に汗だくで話した。
どれくらい伝わったかは、ビュッフェでシャンパンをご馳走してくれたので、小指の先くらいは解ったかもしれない。
そして、自分ノートに縦書きで何か書いてくれと言われて、お習字の先生である親友に頼んだ。
「西か東か まづ早苗にも風の音 芭蕉」と書いた。
見事じゃ!!奢ってくれたオッサンも意味も解らないけれど大絶賛だった。意味も伝わったかな?汗だくで説明はしたが・・。
親友の今の心境を書いたのだろうな、とホロリときたり・・。
そしてオッサンは私にも書け!と言ったので四文字熟語の様に大きく自分の名前を書いた。
筆ペンは素晴らしい!!下手くそでも、わからない人にはゲージツヒンに見えるらしい・・。
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コメント(4)
ボディーランエゲージ?体当たり、中々度胸が要ります。
おかえりなさい。長旅だったようですね?
楽しそうな日常の記事これからも読ませてくださいね〜(^0^)
2007/10/26(金) 午前 11:34 [ スマイル ]
スマイル様、どうぞ色々コメントをお待ちしています。
ある年齢になると悔いを残さないように!と大胆になります。
これをオバハン化と言うのでしょうか?笑
2007/10/26(金) 午後 2:52 [ kirapika1188 ]
言いたいことをちゃんと伝える努力は、言葉の壁でもなく人間力ってことですよね。
日本語は書くと本当に美しい。掛け軸のかな交じりの文字など、内容が理解できなくても形が美しいってこともありますね。「滝」の一文字が涼しさを表現できたりもします。世界に誇れる文化です。
2007/10/27(土) 午前 0:25 [ mimoza ]
[人間力」良い言葉ですね。日本人の大半が諦めている印象を持っています。
mimoza様も美しい字を書かれるようですね?
最近は筆文字アートが流行っていますが。私も一昨年ハマッて習いましたが、センスがないようです・・。
列車の紳士は「風」がいたくお気に入りでした。
2007/10/27(土) 午前 7:48 [ kirapika1188 ]