おしゃべりなマダム

一言メッセージ :明日があるさ

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えっ?意外や意外・・

こんな事を言ったら失礼なのかもしれない。

旅立つ前に、空港でできるとは思いながらも、銀行へ両替に寄った。
日本屈指の銀行だ。
待ち時間に見渡すと、見覚えのある顔があったので凝視していたら、間違いなく次女の同級生だった。

次女はあるスポーツに熱中して中、高、大と続けている。
中学校入学と同時にその部活の門を叩いた仲間が、その銀行で見かけた子だったのだ。

高校からは離れ離れになったので、風の噂で様子を聞くだけになってしまっていた。

部活で親しくした親子になった。
が、聞いて倒れてしまう程お勉強が苦手な子だった。
ただ、性格が素直で真面目!!
私はお節介は承知の上で、勉強を一緒にと申し出た。

本当に明かりは見えてくるのだろうか?と思う程だったが、彼女は毎晩我家にやってきた。

そして、諦めていた高校も、どうにか合格できた。
ご両親は「もう、それだけで十分」という事だったが、私は彼女と約束をした。

「毎日、教科書の予習、復習を怠らずに、月に本を数冊は読むように。そして部活も何か続けるように」と。

真面目で素直な彼女は3年間やりとげて、無事に短大に合格できたと聞いた。

それから、「どこか就職できていたらいいね。」と彼女が卒業したであろう今年の3月に、次女と話していた。

銀行だとは聞いていたが、超一流ではないか!!
まさか!!と言ったら失礼だ。

でも、その銀行の見る目は素晴らしい!よくぞ彼女を採用した!
本当に直向で純粋な子だ。

7.8年ぶりに見た彼女だが、そのまま成長し落ち着きを兼ね備えていた。

一心に書類とにらめっこしていたので、声をかけずに銀行を後にした。

彼女のママはどんなにか喜んだであろうと想像できた。
多分連絡をしてくれたと思うが、私は引っ越したので、どうしようもなかったのかもしれない。

そして今日、近くに用事があり彼女の家に寄ってみたら、彼女のママは私に飛びついてきた。
二人して抱き合って喜びながら、相手の肉の感触のチェックも怠らなかった。

「よし、私の方が引き締まってる!」多分、彼女のママも、そう思っていたと思う・・・。

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