おしゃべりなマダム

一言メッセージ :明日があるさ

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2週間が過ぎた

日本を離れて、半月。
しかも、年がら年中気候が一定して益々ボケの進行が早まりそうな所と、背筋が冷っとするような所を行ったり来たりして、体調が怪しくなってきた。

眩暈なのか、足腰のもつれなのか、何事も「気のせい」と思うようにしている私だが、くしゃみが止まらない。
これは温度差アレルギーと思うが。
ここでユンケル一発飲みたい所だが、異国の物は訳がわかりません・・。

異国に来て、改めて日本は商業においては至れり尽くせりを実感する。
不自由がないということだ。
これが良いのか悪いかは別にして。

大切な友人は帰国したら、宿敵のお姑さんとの同居話の続きが待っている。
西の政所、東の政所と呼ばれた私達の姑だ。
どこのお嫁さんもお姑さんも互いの事を口に出したらキリが無い事はわかっているし、お互い様だ。
彼女はの旦那様は、今度何かあった時に果たして、彼女から「グー」で殴られるだけで済むだろうか?
それは私とて同じ事だが、こんな私でも、まだ旦那様を「グー」では殴っていない。
もしもそんな事になったなら、私の旦那様は地球の裏側まで吹っ飛ぶと思うから・・。

彼女は旦那様と離れて3ヵ月程だろうか?いない事に慣れて心地良いそうだ。
私は2週間だから、まだ心地良いとは思うが・・。
互いに健康だから、傍にいない心地良さを味わえるのかもしれない。
もう少し齢を重ねたら互いの健康が気になり心情がまた違ってくるのかもしれない。

レストランで隣の食事をされていたご高齢のご夫婦の奥様が、何かボソボソ仰っている。
旦那様は耳が遠いのかそ知らぬふりだ。
耳を清ませたら、「チーズを貰ってちょうだい」と聞こえる。
何度目かの時に私がウエイターを呼んだら、御礼の言葉と共に大声で旦那様の愚痴を私にこぼし始めた。
半分以上意味がわからなかったが、「私も同じ」と言ったら
そのおばあさまは「あら、可哀想に」と私に同情始めた。
ひとしきり説教じみた事を言われた挙句に「夫婦は愛し合わないといけないわ」と旦那様と腕を組んで
店を出て行かれた。
おいおい・・・。

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