在日外国人の選挙権問題について考える「第一回永住外国人地方参政権シンポジウムin鳥取」(同実行委員会主催)が三日、鳥取市伏野の県立福祉人材研修センターで開かれた。野球評論家で在日韓国人二世の張本勲さんが講演したほか、地方選挙権に焦点を当てて討論した。
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野球人生を通して、参政権問題について話す張本さん=3日、鳥取市の県立福祉人材研修センター
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張本さんは「日本・韓国・在日を架ける野球人生」を演題に講演。「子どものころに事故に遭いい、(朝鮮人であるために)病院で包帯をぶつけられたが、母が懸命に看病してくれた」と切り出し、「プロ野球に入っても右手指にハンディがあったからこそ、人一倍努力した」と、数々の日本記録を打ち立てた裏での厳しい練習を振り返った。
さらに「人間が月に行く時代に区別や差別があってはならない。永住権はもらえたが、参政権は祖国にも日本にもない」と語気を強め、参政権問題を訴えた。
シンポジウムでは、鳥取大の永山正男副学長をコーディネーターに四人のパネリストが「在日も住民だ!」のタイトルで意見交換。在日外国人も権利の主体として住民であると主張した。