昨日は民主党の政治塾にお誘いをうけ、参加した。
わたしは党員ではないので、非常に場違いな感じをうけたが、
講師のご経歴からどうしても講演を聴いてみたかったので参加した。
講師は井手修身さん。阿蘇のご出身で、現在は福岡在住。
イデアパートナーズの代表取締役だ。
リクルート時代から観光や地域のコンサル的なお仕事をされていたとのことで、
九州各地の地域活性や観光集客の実例や
熊本市の観光政策の問題点など豊富なデータを用いながら紹介してくださった。
熊本市は県内でも阿蘇市等と比較すれば観光的魅力が乏しいそうだが、
福岡、長崎、鹿児島のどこよりも「訪れてみたいランキング」で下位だった。
これは予想どおり。
井手氏は「熊本城などの名所旧跡の拠点型観光に頼る時代ではない」と仰った。
私もそう思う。熊本の中心部にはうろうろ見て回るものがなく、
歩きながら市内の観光案内するときに、どこに行こうかと非常に困る。
(特にお城はすでにみたなどと言われると、尚のこと、困る)
井手氏は「行政マンが地域でもっと活躍してほしい」と仰ったが、
地域活性事業における民間企業の存在は大きいのだと強く感じた。
特に、観光ビジネスの分野は、今の行政機能ではあまり力不足ではないかと思う。
日頃から、観光コンベンション協会にいっても情報発信が十分ではなく、
資料や対応にもあまり魅力を感じない。
また、熊本城400周年事業の内容に魅力を感じないこともそうだ。
講演会場で挙手をしてみると、熊本城のイベント行った人は3割ほどだった。
事実、私も一度もイベントにいってない。
講演は本当に面白かった。お話の仕方も資料の作り方もデータの使い方も
政治家に対する要望や提案も、すべてが刺激的で、勉強になった。
その素晴らしさや、井手氏の発した問題意識が、
その場にいた政治塾の人たちに届いたのかどうか、若干疑問だったが。
同時に、リクルートという会社の環境にも強く興味をひかれた。
端的にいえば、リクルート社のDNAの素晴らしさを改めて感じた。
学生時代は、なんとなく社風が合わないのではないかと思い、
ほとんど受験していない、リクルートグループ。
社会人になってからは最大の競合ということで
日常的に意識はしていたけど、
正直あまり好きではなかった、リクルートグループ。
しかしながら、そのサービスを利用してみたり、
友人、知人の多くが就職、転職しているのを目の当たりにし、
今回のようにリクルートのご出身で各業界でご活躍されている方にお会いすると、
印象が大きく変わってきたのは、確かだ。
というわけで、せっかくの転職活動の機会なので、
受験してみようと思う。本当によい出会いだった。
のざき祐子