「大連立」を批判 町村信孝官房長官記者会見(31日午前)
10/31 13:13更新
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町村信孝官房長官は31日午前の記者会見で、自民、民主両党を中心とした大連立構想について、「大連立ということを盛んに言う人がいるが、日本のように小選挙区制の国でそう簡単には行われない。政治構造の違いを無視して『大連立、大連立』と言うのはどんなものか」と批判した。会見の詳細は以下の通り。
◇
【自衛隊機炎上】
--愛知県の県営名古屋空港で、航空自衛隊のF2支援戦闘機が炎上する事故があった。事実関係と政府の対応は
「9時12分ごろ、小牧空港ランウェイ西側で航空自衛隊の支援戦闘機F2が炎上したと。この飛行機は三菱重工で定期整備中のところ、社内の飛行試験のために離陸しようとしたけれども、何らかの理由で離陸を中断し、滑走路中央付近で西側に逸脱して炎上した。消火活動により鎮火した。三菱重工のパイロット2名は脱出し、1名は負傷なし、もう1名は生存し、意識はあるが、病院に搬送した。詳しいことはよく分かっておりません。また、事故の原因などについては現時点では分かっておりません」
【年金記録】
--持ち主の分からない年金記録の問題について、5000万件のうち特定に支障のある記録が4割にのぼっているという報道があった。3月末までに作業を終える政府のシナリオは順調にいけるのかどうか、長官の受け止めは
「その4割、ちょっと不正確かもしれませんけれども、要するに、その4割が分からないということが分かることが重要なんですよ。はい。それ以外の人は現在の1億あるであろう、そちらと対照できるとか、あるいは亡くなったとか。で、残る方が4割いると。で、それらについて、どこまでどういう作業をするのか、ちょっと技術的なことは詳しく分かりませんけれども、その4割をすべて特定することを3月末までに求められているのかどうか、そこはそういうことではないのではないかと私は思っているが、ちょっと詳しいことは厚生労働省に聞いてください」
--安倍さんが約束をして、そのあと舛添さんが力を入れて絶対やると繰り返していっているが、国民の関心は高い。報道ベースで言うと、4割も分からないのかとびっくりする内容なので、改めて、約束はきちっと守れると受け止めていいか
「だから、当初の約束なるものがどういうものかということを確認したうえで、それはちゃんと履行するというのが、政府の、福田内閣になってもはっきりしたことです」
【金大中事件】
--昨夜、金大中事件に関して韓国の大使が高村外相と会談し謝罪したが、対応についての受け止めは
「韓国の柳大使から高村大臣に対して遺憾の意が表明された。これは日本として、わが国の主権を侵害したことに対する陳謝の意の表明であると受け止めているということでありまして、韓国側もそういう理解に立つということであります。したがいまして、両国間といいましょうか、国際法上の問題、わが国の主権侵害という国際法上の問題は処理されたと、このように受け止めているところであります」
--金大中は、日本が自分の保護義務を放棄したと批判しているが受け止めは
「本当に彼がそう思っているなら、彼はそのあと大統領になったんですね。なぜ大統領のときにその問題を日本政府に言われなかったのでしょうか。逆に不思議に思います」
【党首会談】
--昨日行われた党首会談についてだが、長官は昨日の会見で解散とか大連立ということが話し合われたことは常識的に考えられないとおっしゃっていたが、会談が1対1で行われたことに対して、与野党に疑心暗鬼とか憶測を呼んでいるが、政府として何らかの形で答えることが必要だと思うが、改めてコメントをいただきたい
「きょう国会で公明党の田端議員が大変いい会であったと。こういう形でねじれ、衆参のねじれ国会をですね、解消するために与野党がいろんな形で話し合う、いいきっかけになったのではないかという、大変肯定的な評価をしていらっしゃった。私は非常にそれがまっとうな受け止め方ではないかと、そういう趣旨の答弁もしたわけでございまして、そういう意味では前向きに受け止めていいのではないでしょうか。よく大連立ということを盛んにおっしゃる方がいらっしゃいますが、これはドイツのように比例代表制で小選挙区で争っていない、純粋比例代表、だから、もともと、1つの政党が過半数をとるということを想定していない、逆に言うと、もともと連立を想定したドイツの国会であるから大連立であるとか、中連立であるということが成り立つのであって、日本のように小選挙区制でやっている国において、たとえばイギリスのようなところで、そういうことがそう簡単に行われるものではなかろうと私は思うんですよ。まあ、しかし、この世界、何が起きてもまさか、ということが起きる世界でありますから、大連立が絶対ないと私は断定するつもりはありませんが、少なくともそれぞれの国の政治構造の成り立ちの違いというものを無視して、大連立、大連立というのはどんなもんなんでしょうねという感想を個人的には持ちますが、いろいろな方が、いろいろ立派な方がいろいろお考えを持っていることは承知しております」
--党首会談の中で、総理から衆参ねじれの中で新しい政治の動かし方を考えたいということで、記者団へのぶらさがりでも与野党間の国会運営のルールについて、何らかの合意を目指したいという考え方を示したが、国会運営の進め方について具体的に検討していることはあるか
「ちょっと総理の一言一句を私も覚えているわけではありませんけれども、それはさっき申し上げました田端議員の発言と軌を同じくする話でありまして、要するに、衆参で違う決定をすると物事が決まらないと。国家として重要な政策について、意思決定ができないという事態がずっと続く恐れがある。したがって、何らかのルールといいましょうかね。政策協議であるのか、何であるのか、それはいろいろ議論してみなきゃ分からない。国会の同意人事についてもまた、新しいルールを作ろうとしている。そういうようなことをいろいろと試行錯誤的にやっていかないと意思決定ができなくなる。まことに大きなことです。そういう危機意識、問題意識を持って福田総理が話し合われたのでありましょうから、別に何か具体のルールをその場で提案して、小沢代表と話をされたとは思いません。そんなに急に具体の話をできるような状況でもないと思いますけれどもね、今後そういうことが大変、国会の中で重要になってくるという問題認識は普通に今の国会情勢を考えれば、誰しも考えているわけですよね。それを福田総理が考えていたとしても不思議じゃないわけでありますが、ただ、じゃあ、たとえばこういう方式というのを何か具体に提案して、それをじゃあ、関係各会派集まって相談しようというところまで煮詰まっているわけじゃない。今後、そのへんも関係、政党間で大いに議論していきましょうということではないでしょうか。それについて小沢さんがどうしたかどうか、そこまでは私は知りません。いずれにしても必要なことだと思いません?あなたも。そうですよね?はい。それが常識なんじゃないかと私も思います」
--小沢さんと福田さんの会談が実現したことで、民主党の国会での対応が変わってきたとか、国会での質問も含めて感じられた変化はありますか
「特にありません」
【国会同意人事】
--いま長官は国会の同意人事についてルールが作られつつあるとおっしゃられたが、与党の事前審査をなくすという一部報道もあるが、このことを指しているのか
「いま、衆参の議院運営委員会委員長が真剣な話し合いをしておられる。あるいは自民党、各党の国会対策関係者も話し合いをされていらっしゃるということで、国会の中での決まりでありますから、国会がお決めいただいたことにしたがって、政府としては対応していくということであります。具体にどういう形になるのか、粗々の話は聞いておりますが、こう固まったとはまだ聞いておりません」
【中教審】
--中央教育審議会で中間報告がまとまり、学習指導要領について授業時間を増やし、ゆとり教育からの方針転換が明確に打ち出された。政府としては中間報告を受け、どのように生かしていくか。さらにゆとり教育は政府として失敗だったのか
「まだ教育課程部会で大筋了承ということなので中央教育審議会の本体でさらに議論が深められることだと思います。しかし、来年3月ぐらいには指導要領の改訂の運びになると思う。ゆとり教育は私も文部大臣を2回やっており、ししゃべりだすとうんと長くなるから短くしますが、ゆとり教育は間違っていたとは思いません。ゆとりという言葉を勝手にいろんな人が解釈して緩みにつながった。ゆとり教育の中でも基礎基本はしっかりやるのははっきりしているにもかかわらず、ゆとり、即緩み、即授業時間の減少というようなことが結果として学力低下という大変保護者のみなさん多くの方々が心配する状況がうまれたのではないだろうか。その意味でもう一度あらためて基礎基本はやるんだよ、ということは徹底しなきゃいけないと思う。大筋了承されたことは結構なことだろうと思っている。例えば、その中で「総合学習の時間」というものが設けられた。これを時間数が減るということになるようですが、これについてはいいんだろうかと疑問を持っている。なぜかというと総合学習の時間はいろんな教科を超えて自分の頭で、生徒も先生も自分の頭で考えてこの半年、1年、例えば国際化という問題、環境という問題、特定の教科だけではない、いえば教科横断的なテーマについてみんなで考えてみようと。町おこしとか。ところが学校現場にいくと、自分の頭で考える習慣が乏しいから、やり方が分からない。分からないから文部省にマニュアルをみせて示せと。僕が大臣のとき、文部省に『絶対にマニュアルを示すな』と言った。なぜかと言うと、示した瞬間に頭を使うことをやめる。何のための総合学習の時間かわからない。だけども、試行錯誤がどちらかというと現場の人たちはやりたがらない。結果、むだな時間になってしまう。普通の教科に振り替わってしまう。誠に情けない姿がでている。むしろ、よしんば時間が減っても、いかにこれを生かすか。高校、大学から社会にでてどこにもマニュアルも教科書もない世界に入っていくんだから、与えられた知識だけで十分っていうわけではない。それをどう活用するのか。自分の頭でどう組み立てていくのか。そういうのがなければいけないのであって、そういう訓練を小学校低学年は無理にしても高学年、中学校、高校と上に行くのにしたがってそういう時間を増やしていかないといけない。その辺の認識が中教審は足りないと思う。これは官房長官の発言というより、元文部大臣の個人的な感想を述べたとしてもらった方がいいのかもしれませんが。ちょっと言い過ぎたかもしれんな。まあ、このぐらいにしましょう」
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