リスティング広告ビジネスの検証。
テーマ：ブログ昨夜、弊社役員とリスティング広告ビジネスについて検証していました。
結果、代理店は儲からないとの判断です。。。
弊社も参入しようと思いましたが微妙です。
市場規模は約900億。2006年度の数字だと思います。
市場全体で約1200億。これはコンテンツ連動広告も含まれます。
今後の成長性は抜群で5年後には約3000億規模にまでなると推測されています。。。
しかし、儲からないのです。。。代理店は。。。
媒体側は現状、ほぼ、2強です。
言わずと知れた「オーバーチュア」「グーグル」。
この2社で90％以上のシェアを持っています。
先般のヤフーの決算発表の席で連結子会社の「オーバーチュアが月売り30億」と
発表していたのでオーバーチュアの売り上げは今年度、約360億～約400億と推測されます。
市場規模が約900億だとすると半分近くがオーバーチュアになりますね。
リスティング広告代理店で活動している企業は
・サイバーエージェント
・オプト
・セプテーニ
・IMJ
・トランスコスモス
・アウンコンサルティング
・アイレップ
・フルスピード
・メデックス
その他、あると思いますが上場企業中心にしました。
この中でSEM、SEO専業である
・アウンコンサルティング
・アイレップ
・フルスピード
にフォーカスしてIR資料を元にビジネス検証してみました。
3社ともほとんど仕組みは一緒でリスティング広告、SEO広告で収益を上げています。
ビックリした事に売り上げの半分を上位5社で作っている事です。
アウンコンサルティングのビッククライアントは
・ヤフー
・エンジャパン
・ツヴァイ
・アフラック
・東京建物不動産販売
この5社で売り上げ約月5億。年、60億。
アイレップは
・博報堂
・ガリバー
・エニグモ
・アドバンストメディアマーケティング
・キャリアデザインセンター
・清和ビジネス
で月約4億。年約48億。
フルスピードは
・品川近視クリニック
・カウイチ
・毎日エージェンシー
・ユニメディア
・ZEROWEB
で月約2億。年約24億。
という資料が公開されていました。
各社共に上位5社で売り上げの半分以上占めています。
従業員数も各社そんなに変わりませんでした。
なぜ、儲からないのか？
「手数料が低い」からです。
各社共に一次代理店です。手数料としては15％～17％と推測されます。
各社に入る荒利が売り上げの15％～17％になるわけです。
そこから人件費、福利厚生費、事務所家賃、交通費等々、販売管理費を抜くと
ほとんど利益、０になります。
では、各社どこで利益をあげているのか？
SEOになります。
SEOは100％荒利ビジネスですのでその数字が利益に直結します。
各社とも綺麗にSEOの売り上げがそのまま利益になっています。
この結果、リスティング代理販売ビジネスは売り上げのかさは積めても「儲からない」ビジネスになります。
弊社で参入計画がありましたがこの点で見合わせています。
今後、拡大は間違いないですがどれだけがんばっても儲かるビジネスではないのです。。。
いろいろ新規ビジネスを検討していますが難しいですね。
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