福田康夫首相は30日昼前、公明党の太田昭宏代表に電話し、民主党の小沢一郎代表との党首会談の内容を伝えた。首相は衆院解散を懸念する太田氏に「ご心配なく」と述べたという。ただ、党首会談からはずれた公明党には不満がくすぶっており、漆原良夫国対委員長は同日、「なぜオープンの党首討論を取りやめ、密室の党首会談を続けるのか」と語った。
自民党の山崎正昭参院幹事長も会見で「議論を戦わせるなら、国会審議を通じて知ってもらうことが望ましい」と指摘した。党首会談により延期された国会の党首討論は11月7日に行う方向になった。【尾中香尚里】
毎日新聞 2007年10月31日 東京朝刊