任天堂は10日、家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」のネット戦略を強化すると発表した。ネット利用者を増やすため年内にNTT東日本・西日本とサービス窓口を開設。来春には新作ソフトのネット配信も始め、Wiiのネット接続率を4割から2008年中に5割に引き上げる。年末商戦では全身を動かして楽しむ新ソフトも発売。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は低価格機投入を表明したが、任天堂はネットと新ソフトでユーザー層の一段の拡大を狙う。
NTT東西と共同でWiiのネット接続に関する相談を受け付けるコールセンターを年内にも開設。回線や機器の手配、家庭での接続を請け負う。ネット経由で提供するサービスも拡充する。
旧作品に加え、新作ソフトをダウンロードで販売する「Wiiウェア」を08年3月に始める。新作ネット販売ではSCEの「プレイステーション3(PS3)」やマイクロソフトの「Xbox360」が先行しており任天堂も追随する。(20:41)